「トーベとムーミン展 ~とっておきのものを探しに~」長野県立美術館

「トーベとムーミン展 ~とっておきのものを探しに~」長野県立美術館

名称:「トーベとムーミン展 ~とっておきのものを探しに~」長野県立美術館
会期:2026年2月7日(土)~2026年4月12日(日)
会場:長野県立美術館
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日(ただし2月11日は開館、2月12日は休館)
入場料:一般1800円、高校生・中学生1100円、小学生700円
住所:〒380-0801 長野県長野市箱清水1-4-4
TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
URL:長野県立美術館

概要:
2025年は、世界中で愛され続ける「ムーミン」シリーズの原作小説出版80周年にあたる。その節目を記念して、長野県立美術館ではフィンランド・ヘルシンキ市立美術館(HAM)の協力のもと、「トーベとムーミン展 ~とっておきのものを探しに~」を開催する。

本展は、「ムーミン」の生みの親であり、画家・風刺画家・漫画家・作家として多面的な才能を発揮したトーベ・ヤンソン(1914–2001)の創作世界をたどる回顧展である。約300点におよぶ展示品には、初期の油彩画、戦中・戦後の風刺画、「ムーミン」小説・コミックスの原画やスケッチ、さらに日常で愛用された品々までが含まれ、トーベの人生と創作の軌跡を多角的に紹介する。

会場では、ムーミン谷の世界を体感できるような空間演出が施され、日本ではあまり知られていないトーベによる壁画作品も特別展示される。幻想的で哲学的なムーミンの物語の背景には、戦争や孤独、自然へのまなざしといったトーベ自身の思想が深く息づいており、彼女が見つめた「生きることの意味」を鑑賞者が追体験する機会となるだろう。

作家略歴:
トーベ・ヤンソン(Tove Jansson, 1914–2001)
フィンランド・ヘルシンキ生まれ。画家ヴィクトル・ヤンソンと挿絵画家シグネ・ハンマルステンのもとに育つ。アールト大学(旧フィンランド美術学校)で学び、1930年代より風刺画家として活動を開始。第二次世界大戦中には雑誌『ガルム』に政治風刺画を多数発表した。1945年、児童文学作品『小さなトロールと大きな洪水』で「ムーミン」シリーズを発表し、以後絵本・漫画・小説を通して世界的な人気を博す。文学と絵画を横断する独自の芸術世界を築き、フィンランド文化を象徴する存在となった。

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