「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」東京都庭園美術館

ルーシー・リー《青釉鉢》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁

名称:「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」東京都庭園美術館
会期:2026年7月4日(土)~2026年9月13日(日)
会場:東京都庭園美術館
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜日(7月20日は開館、7月21日は休館)
入場料:一般1400円、大学生1120円、高校生・65歳以上700円、中学生以下および障がい者手帳提示と付き添い2名無料
住所:〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
TEL:050-5541-8600
URL:東京都庭園美術館

ルーシー・リー《コーヒー・セット》1960年頃 国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト
ルーシー・リー《コーヒー・セット》1960年頃 国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト

概要:
20世紀を代表するイギリスの陶芸家ルーシー・リーの、国内では約10年ぶりとなる回顧展。ウィーンに生まれ、ウィーン工芸美術学校でろくろ成形に魅了されたリーは、1938年に戦争の影響でロンドンへ亡命し、制作拠点を移した。ろくろから生まれる洗練されたフォルム、象嵌や掻き落としによる独創的な装飾、そして釉薬が生み出す豊かな色彩は、簡潔でありながら強い存在感を放つ。本展では、制作初期から円熟期までの作品を通じて、リーの造形思想と美意識の変遷をたどるとともに、ヨーゼフ・ホフマン、バーナード・リーチ、ハンス・コパーら交流のあった作家の作品や、日本を中心とする東洋陶磁との関係性にも光を当て、東西を結ぶ表現の広がりを検証する。

ルーシー・リー《ボタン》(一部)1940-50年代 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム蔵
ルーシー・リー《ボタン》(一部)1940-50年代 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム蔵

作家略歴:
ルーシー・リー(Lucie Rie)。1902年ウィーン生まれ、1995年没。ウィーン工芸美術学校で学び、1938年にイギリスへ亡命。ロンドンを拠点に制作を続け、ろくろ成形を基盤とした端正なフォルムと、繊細かつ革新的な釉薬表現によって国際的評価を確立した。20世紀陶芸の歴史において、造形と装飾、東西の美意識を架橋した重要な作家として位置づけられている。

ルーシー・リー《白釉鎬文花瓶》1976年頃 国立工芸館蔵 撮影:品野 塁
ルーシー・リー《白釉鎬文花瓶》1976年頃 国立工芸館蔵 撮影:品野 塁
ルーシー・リー《マンガン釉線文碗》1970年頃 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス
ルーシー・リー《マンガン釉線文碗》1970年頃 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス
ルーシー・リー《鉢》1926年頃 個人蔵 撮影:野村知也
ルーシー・リー《鉢》1926年頃 個人蔵 撮影:野村知也
>ルーシー・リー《練り込み花器》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁
>ルーシー・リー《練り込み花器》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁
ルーシー・リー《青釉鉢》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁
ルーシー・リー《青釉鉢》1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野 塁

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