名称:「やわらかな、ぬくもり」
会期:2021年1月6日(水) 〜 5月9日(日)
休館日:月曜日(但し 祝日は開館)
時間:10:00~16:30 (入館は16:00まで)
※新型コロナウィルス感染症対策として開館時間を短縮する場合があります
料金:一般1000円 大学生800円 高校生400円 中学生以下無料
住所:〒602-0923京都府京都市上京区油小路通一条下る
TEL:075-414-0304
URL:樂美術館
夜中の零時、窯に小さな火が灯る。
数時間、窯は茶碗を迎え入れる時をじっと待つ。
夜が明け太陽が顔を出し始めた頃、火は炎となり、窯は本格的に動き出す。
樂家の窯は、小さな炭窯。たった一碗、茶碗が入る。
一碗の為の窯。
茶碗は、窯の中で炎と手をとりあう。
そして頃合いを見定めた一瞬、茶碗は窯から引き出される。
また即座に、新たな一碗が窯に入る。
樂茶碗は、燃えさかる炎から引き出されることにより、土の柔らかさを残します。
それは、茶碗を手に取った時、柔らかく感じ、
お抹茶を飲む時、茶碗から手に伝わる湯の熱さが和らぐ特性をも生み出しています。
また茶碗のカタチにも特色があり、轆轤ろくろで造るのではなく、手捏てづくねという方法で茶碗を造ります。
手の柔らかさをそのまま活かしているのです。
そうした特徴もあり、他にも様々仕掛けがありますが、樂茶碗を手に取ると、暖かな、柔らかさやぬくもりを感じるのです。
さらに、茶碗には、造り手の想いや、所蔵者の想いも込められています。
亭主が客を想い、選び、そして出される茶碗。
茶碗には、相手を想う様々な気持ちが詰まっているのです。
今回の展覧会では、特にやわらかな、ぬくもりを感じられるような茶碗を選び、展観致します。
昨今の時風の中、少しでも柔らかに、穏やかな気持ちになって頂ければ幸いに想います。
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