名称:企画展「新派 SHIMPA――アヴァンギャルド演劇の水脈」早稲田大学演劇博物館
会期:2021年10月11日(月)~2022年1月23日(日)
※会期中は展示替えを複数行い、当館所蔵の貴重な資料群をお披露目します。
開館時間:10:00~17:00(火・金曜日は19:00まで)
休館日:10月27日(水)、11月5日(金)~7日(日)、17日(水)、23日(火・祝)、12月8日(水)、12月23日(木)~2022年1月5日、10日(月・祝)
会場:早稲田大学演劇博物館 2階 企画展示室
入館料:入館無料
住所:〒169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学内
TEL:03-5286-1829
URL:早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館
「新派」という演劇のおもしろさとは。演劇にとって“新しさ”とは何か。
明治時代から生きつづける新派という演劇の相貌を問い直し、多彩なスタイルと歴史を、日本演劇におけるアヴァンギャルドの水脈に位置づけ、その現在地と未来を考える機会に。
新派とは、歌舞伎(旧派)と対抗しつつも、その影響を色濃く受けて独自の写実芸を確立した、明治生まれの新しいスタイルの演劇である。
男女の色恋――ことに女性の情や業を濃やかに描き、時代や社会の変化のなかで葛藤する人間を描いて庶民の心性に訴えてきた。泉鏡花に象徴されるような、花柳界が舞台の作品をイメージする方も多いかもしれない。
しかし、新派には、それだけにとどまらない豊かな鉱脈がある。
幾多の名優、名作に彩られ、百三十年をこえて命脈を保ちつづけてきた歴史を繙くと、最新の科学技術を用い、風俗や世相を貪欲に取り入れた、新奇かつ衒奇的な舞台があふれていた。後世からみればまるで異なるジャンルかと見紛う演目が一日の興行に並んでいた。女方と女優が共存する稀有な様式も、新派独特の美学を体現するものといえよう。
本展は、当館の収蔵資料を中心に、新派という演劇の相貌を問いなおす試みである。一世紀以上の歴史をもつ新派に内在するアヴァンギャルド的なるものの探索によって、新派が生きてきた時代を想像し、その水脈がどこへ流れていくのかをたどってみたい。
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