企画展「洋画の魅力―風景画から人物画まで」富山市佐藤記念美術館

企画展「洋画の魅力―風景画から人物画まで」富山市佐藤記念美術館

名称:企画展「洋画の魅力―風景画から人物画まで」富山市佐藤記念美術館
会期:2021年11月13日(土曜日)~2022年1月30日(日曜日)
開館時間:9時0分~17時0分
観覧料:大人 210円 高校生以下無料
住所:〒930-0081富山県富山市本丸1-33
TEL:076-432-9031
URL:富山市佐藤記念美術館

企画展「洋画の魅力―風景画から人物画まで」富山市佐藤記念美術館
企画展「洋画の魅力―風景画から人物画まで」富山市佐藤記念美術館

 洋画とは、西洋との交流が活発化した明治初期に生まれた言葉で、おおまかにいえば、伝統的な西洋美術の手法によって描かれた絵画のことです。
 絵画表現に見られる洋画の特徴はいくつかありますが、なかでも立体感をあらわす陰影のつけ方や、線遠近法を用いた透視的な空間構成は、主に中国からの影響を受けて発達してきた日本の伝統絵画とは大きく異なっています。明治期になると、そうした洋画の手法が本格的に日本に流入し、当時の日本人画家たちに大きな影響を与えました。
 当館の創設者である佐藤助庵(十二代助九郎、1896~1979)が蒐集した千余点に及ぶコレクションは、自身が傾倒した茶の湯に関する品々を含めて、大半が東洋の古美術品で構成されています。ですが意外なことに、その中には150点あまりの洋画も加えられており、美術に対する助庵の旺盛な好奇心をうかがい知ることができます。
 助庵の洋画コレクションは油彩画が中心で、そのほとんどが助庵と同時代に生きた日本人画家の手によるものです。画題の多くは風景画や人物画といった具象画ですが、なかには特定の対象物を描かない観念的な抽象画も含まれています。
 本展では、主に戦後に活躍した日本人画家に、林清納、野上祇麿、荒谷直之介など本県ゆかりの画家を加え、さらにシュルレアリスムの画家として知られるゾンネンシュターン(1892~1982)など海外画家も交じえて、具象画を中心に約30点を展示します。この機会に、伝統的な日本画にはない洋画ならではの魅力をお楽しみください

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