会期変更「コレクション 4つの水紋」埼玉県立近代美術館
名称:「コレクション 4つの水紋」埼玉県立近代美術館
開催期間:2021年1月23日(土) ~ 3月21日(日)→2021年3月23日[火] – 5月16日[日]
※会期中、一部作品の展示替えがあります。
休館日:月曜日
開館時間:10:00 ~ 17:30 (展示室への入場は17:00まで)
観覧料:一般1000円(800円)、大高生800円(640円)
※( ) 内は20名以上の団体料金。
※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料です。
※併せてMOMASコレクション (1階展示室) もご覧いただけます。
主催:埼玉県立近代美術館
協力:JR東日本大宮支社、FM NACK 5
住所:〒330-0061埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
TEL:048-824-0111
URL:埼玉県立近代美術館
当館では1982年の開館以来、「印象派以降の西洋絵画」、「埼玉県ゆかりの近現代作家の作品」を中心に収集を続けています。コレクションの一部は公園内や館内に常設し、特に館内では、作品同様積極的に収集を続けているデザイン椅子に座りながら鑑賞いただける場を設けてきました。
今回の展覧会では、「新規収蔵作家」であるポール・シニャック、「埼玉ゆかり」の画家奥原晴湖、「椅子のモダンデザイン」に携わったシャルロット・ぺリアン、「屋外彫刻」を手がけた重村三雄の4作家を起点としてコレクションを幅広くご紹介します。
人気の高いクロード・モネやカミーユ・ピサロら西洋画家、小村雪岱などの日本画家、さらに現代作家までさまざまな作品を一堂にお見せします。お楽しみいただければ幸いです。
展示構成
1 新収蔵作家 ポール・シニャック
ポール・シニャックは、印象派に感銘を受けて画家として出発し、のちに、光学的理論に基づいた点描による色彩表現を特徴とする新印象派の絵画を描くようになります。 当館の《アニエールの河岸》は、印象派から新印象派への過渡期に制作された貴重な作品で、平成30年度に新規収蔵しました。シニャックは本作のように、川や海など水辺の風景を好んで題材としました。
ここでは、「水辺」と「点描」をキーワードにコレクションをご紹介します。
出品作品:モーリス・ドニ《トレストリニェルの岩場》、菱田春草《湖上釣舟》など
2 埼玉に生きた画家 奥原晴湖
近代黎明期の東京で人気を博した南画家の奥原晴湖は、後半生を埼玉県の熊谷で過ごしたゆかりの画家です。南画とは、技術よりも画家の精神性を重視した絵画で、絵の中に詩を書きこむ形式が特徴的です。晴湖は書画一体の山水画を描く一方で、細部まで緻密に描き込んだ花鳥画も得意としました。
ここでは、南画の特徴である「絵画と言葉」、そして「細部」から連想されるコレクションをご紹介します。
出品作品:佐伯祐三《門と広告》、増田三男《金彩双虫文箱》など
3 椅子の美術館より シャルロット・ぺリアン
「椅子の美術館」という愛称で親しまれている当館は、モダンデザインの椅子を常に館内随所に展示してきました。さまざまな椅子を通して時代性や作家の創意を感じ、デザインの魅力を楽しめる機会を設けています。昨年度収集した《LC4 シェーズロング》は、世界一有名な寝椅子と呼ばれるほど多くの方に親しまれているデザイン椅子です。デザインに携わったフランス出身のシャルロット・ぺリアンは多様な交流をとおして、デザインや建築などで多彩な活躍をしました。
ここでは、寝椅子に「横たわる」という動作から連想される作品を、そしてぺリアンと同時代に生きた作家の作品をご紹介します。
出品作品:レオナール・フジタ《横たわる裸婦と猫》、柳宗理《バタフライスツール》など
4 公園のなかから 重村三雄
当館の裏階段に設置された人物群《階段》は、美術館の外、北浦和公園のなかからその姿が垣間見える作品です。もともと油絵を制作していた作者の重村三雄は、FRP(繊維強化プラスティック)という素材との出合いを契機に、対象を直接型取りした本物そっくりの作品を制作しました。リアルな人物像や樹木など、重村の作品はいずれもユーモアを感じるような佇まいです。しかし一方で、迫真的であるからこそその対象が実在しないという空虚さをも感じさせます。
ここでは作家が選択した「素材」の魅力、そして「不在」をキーワードにコレクションをご紹介します。
出品作品:小村雪岱《青柳》(前期日本画・後期版画展示)など
最近のコメント