名称:ミニ企画展「江戸手描友禅 寺澤森秋ー優美な染と技ー」板橋区立郷土資料館
会期:令和4年1月18日(火曜日)-令和4年4月3日(日曜日)
開館時間:午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:郷土資料館 1階常設展示室内 ミニ企画展コーナー
休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌火曜日が休館)
住所:〒175-0092東京都板橋区赤塚5-35-25
TEL:03-5998-0081
URL:板橋区立郷土資料館
江戸手描友禅の模様絵師として活躍する寺澤森秋氏(板橋区登録無形文化財技術保持者)の作品を展示し、その高度な技術をご覧いただきます。手描友禅とは、絵画的に描かれる優美で多彩な模様染のことです。特徴は、糊防染(色付けする所以外に染料が入らないように防ぐこと)と色挿し(模様に色付けすること)を用いて、模様が表現される点にあります。
同時開催の特別展「江戸と金沢を結ぶ”板橋”-中山道板橋宿を訪れた大名たち―」では、金沢の伝統工芸である加賀友禅の作家として活躍する毎田健治氏の作品を展示いたします。
本展では、板橋が誇る伝統工芸士・寺澤氏の優美な友禅染とその卓越した技術をご紹介します。そして、江戸手描友禅と加賀友禅の作品を通して、友禅の世界の多様性をご覧いただく機会となれば幸いです。
作品保存のため、会期中に展示替えを行います。また、時期によって展示場所及び作品点数が異なります。予めご了承ください。
寺澤森秋氏の経歴
昭和21年(1946)長野県長野市生まれ。糊画や水墨南画の技術習得後、昭和39年(1964)に染色技術を学ぶため、日本橋の「中央染芸」で明治から昭和期に模様絵師として尾崎派で修行された髙山芳樹氏に師事。昭和47年(1972)に独立し、板橋区弥生町に「弥生染芸」を設立。
その後、着物をはじめ染織工芸美術品の制作活動に励み、昭和58年(1983)の第22回東京都染芸展以降、数多くの賞を受賞。平成6年(1994)には通産大臣(現経済産業大臣)指定伝統工芸品「東京手描友禅」の伝統工芸士に認定、平成29年(2017)には東京都知事より「優秀技能者(東京マイスター)」を受賞。そして、令和元年(2019)には厚生労働大臣より「卓越した技術者(現代の名工)」を受賞しました。特に、模様柄や更紗模様を表現することで、多彩な色合いによる独自の色彩表現を可能とした染色技法、及び、最高4回まで平らに均一にさせて蒔くことができる地色の重ね染めの技術が優れると評されました。
板橋区登録無形文化財技術保持者であり、板橋区伝統工芸保存会の会長を務めています。
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