名称:「鈴木藏 美の世界」多治見市美濃焼ミュージアム
会期:2022年2月1日(火)〜4月17日(日)
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
料金:一般320円(260円)、大学生210円(150円)、()内は団体料金(20名以上)、
※高校生以下、身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳の交付を受けている方とその付き添いの方1名は無料
住所:〒507-0801岐阜県多治見市東町1-9-27
TEL:0572-23-1191
URL:多治見市美濃焼ミュージアム
鈴木藏(すずきおさむ)は岐阜県多治見市を拠点に制作し、重要無形文化財「志野」の技術保持者(通称 人間国宝)に認定された、現代の「志野」を代表する作家のひとりです。
鈴木は岐阜県土岐市に生まれ、釉薬技師だった父の下で製陶や釉薬の技術を学びます。20代より創作の道に入り、郷里のやきものである「志野」に取り組むようになります。しかしそれは、単なる桃山陶の技術的な再現だけではありませんでした。自らの豊かな創造性と、1960年代前半にはまだ導入されたばかりのガス窯という現代の技術で「志野」に挑み、数々の陶芸展で賞を重ね評価を高めました。1994年には重要無形文化財「志野」の技術保持者に認定されています。
鈴木は作品について「古いものを見て、新しいものへ」と語っています。この言葉からは鈴木が制作において、古典から学び、現代に生きる作家として何ができるのかを模索する姿勢がうかがえます。
鈴木が普段から手元に置き、制作のインスピレーションとなるコレクションの中には、江戸時代の僧侶良寛の書や洋画家須田剋太の書、中国北魏時代の武人俑、古九谷の大鉢などがあります。多様なコレクションからは一貫した作品の持つ力強さと、鈴木の古典への敬愛を垣間見ることができます。
本展では、鈴木が蒐集したコレクションの中から書軸、陶磁器に加え、最新作をあわせて展示し、60年におよぶ制作活動の源流を探ります。
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