2021年度企画展「鎌倉彫の香合 掌の美を愛でる」鎌倉彫資料館

2021年度企画展「鎌倉彫の香合 掌の美を愛でる」鎌倉彫資料館

名称:2021年度企画展「鎌倉彫の香合 掌の美を愛でる」鎌倉彫資料館
会期:2022年2月2日(水)〜3月31日(木)
開館時間:10時~16時(一時閉館13時~14時)
料金:一般 300円、小中学生 150円(20名以上団体50円割引)
休館日:月・火曜日
住所:〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2-15-13
TEL:0467-25-1502
URL:鎌倉彫資料館

2021年度企画展「鎌倉彫の香合 掌の美を愛でる」鎌倉彫資料館
2021年度企画展「鎌倉彫の香合 掌の美を愛でる」鎌倉彫資料館

鎌倉彫は、木に文様を彫刻し漆を塗って仕上げた神奈川県を代表する伝統工芸です。中世鎌倉で発祥し、仏具、茶道具、食器、文房具など多種多様な器物制作が行われてきました。なかでも香合類は、特に作例が多く、意匠もバラエティーに富みます。
初期の鎌倉彫香合は、禅宗寺院等における儀式の際に香を入れる容器として作られました。これらは、直径20cmを超える大型の香合で、室町期の在銘品が含まれる貴重な作品群です。その他にも、仏前に供えるための中型や小型の香合も作られました。小型の香合は、僧侶の携帯用としても使われ、別名「袖香合」と呼ばれています。「袖香合」は、江戸時代以降、茶道文化の普及にともない茶道具として転用され、茶の湯専用の香合も数多く生まれました。小振りながらその中に身近な動植物などあらゆるものをぎゅっと閉じ込めた姿は、木彫漆塗りならではの深い味わいと愛らしさを感じさせます。これまで多くの茶席に彩りを添えてきた鎌倉彫の香合たちは、時代を超えてなお見る人を魅了することでしょう。
本展覧会では、室町時代から現代までの小型の鎌倉彫香合を中心に約40点を展示します。小さな世界に表現された独特の美しさとその愛らしい佇まいをお楽しみください。また、鎌倉彫の香合を存分にご堪能いただくための様々な関連企画も行います。新型コロナウィルスの影響で不安な日々が続いておりますが、本企画を通して少しでも心安らぐひとときをお過ごしいただければ幸いでございます。

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