「MIMICのリサーチ・アーカイブ pt.1 石井海音」imura art gallery

「MIMICのリサーチ・アーカイブ pt.1 石井海音」

名称:「MIMICのリサーチ・アーカイブ pt.1 石井海音」imura art gallery
会期:2022年02月16日(水) 〜 2022年02月27日(日)
時間:12:00~19:00(最終日は17:00まで)
休館日:月曜日
料金:無料
住所:〒606-8395 京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31
TEL: 075 761 7372
URL:imura art gallery

アーティストがアーティストを模倣するプロセスを記録するリサーチプロジェクトMIMIC(ミミック)の第一回成果物展示です。
「MIMIC」は、2019年にアーティストの岡本秀(日本画、漫画)、熊野陽平(現代美術)によって立ち上げられたリサーチプロジェクトです。2021年度より、京都市立芸術大学芸術資源研究センターの重点研究プロジェクトとして採択されています。このプロジェクトでは、現在活動を続けるアーティストのリサーチとアーカイブを通じて、これからの美術史における作者や作品、地域の語り方を探っています。
MIMICは、プロジェクト名の通り、対象に選んだアーティストが扱う技法やテーマを、調査者が「模倣(MIMIC)」することによってリサーチを行います。このリサーチの過程で発生する作品制作や、対話の記録によって、アーティストの用いる固有の技術を、より開かれたものへと読み替えることを試みています。
初回となるリサーチでは、2021年10月にイムラアートギャラリーにて個展「視線のたより」を開催した石井海音(油画)の調査を行ってきました。
このリサーチでは、普段は日本画を扱うMIMICの岡本が、石井の作風を模倣した油画作品を制作しています。岡本は、石井と同世代で、おばけや画中画といった同様のモチーフを扱うなど、近い関心を持ちつつも異なる質の絵画を制作する点が、石井へのリサーチを行うきっかけとなったとしています。
なぜ扱うモチーフが共通してくるのか、同時に、そこでどのような方向性の違いが見えてくるのか。リサーチでは、岡本の模倣(MIMIC)を媒介することで、石井の絵画や、同時代、同世代の作品に関する一つの視座が提示されています。
石井についてのリサーチの成果展となる本展では、アーカイブ映像とプロジェクト内で制作された作品を展示いたします。また、MIMIC岡本と石井の新作も一点ずつ展示されます。
会期中は、MIMICや石井に関するトークイベントも合わせて開催されます。同時代の絵画や、京都の美術について考える機会となる本展をぜひご覧ください。

MIMICKED ARTIST
石井海音
1994 大阪府出身
2018 京都市立芸術大学部美術学部美術科種画専攻卒業
2020 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了
   京都市立芸術大学作品展 大学院市長賞 受賞
■ 個展
2018 京都市立芸術大学小ギャラリー
2020 「room」芝田町画廊(大阪)
2021 「視線のたより」imura art gallery(京都)
■ グループ展
2019「京都市立下京渉成小学校作品展」京都市立下京渉成小学校
2020「Crossing Paintings – 交差する絵画- 石井海音/川人綾/三好彩」imura art gallery(京都)
  「biscuit gallery opening exhibition II」biscuit gallery(東京)
  「窓と外」artgallery opaltimes(大阪)
  家入一真コレクション展「表現へのシナジー」(awabar kyoto・京都)
  「COLOR IN ART 石井海音、川人綾、永島千裕、桃田有加里」新宿髙島屋10階美術画廊(東京)
  「CADAN × ISETAN ART GALLERY 具象 Figuration」伊勢丹新宿店本館6階アートギャラリー(東京)     
  「渋谷2丁目アートプロジェクト」渋谷二丁目17地区市街地再開発仮囲い(東京) 

MIMIC MEMBER
岡本秀
1995年、奈良県生まれ。京都市立芸術大学大学院修士課程絵画専攻日本画修了。京都市内を活動拠点とし、マンガや、日本美術をルーツとした絵画作品など主に平面イメージを扱って活動を行う。作家の考え方の移ろいやすさ、捉えづらさを保ちながら記録し、後に参照できるようにするための試みとして、MIMICを発足する。
主な受賞歴に 2020年「VOCA展 2021-現代平面の展望 -」佳作賞、大原美術館賞、2018年「第9回清須市はるひ絵画トリエンナーレ」優秀賞、主な個展に2019年「次元のえんそく」( 京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA/ 京都)、グループ展に梅津庸一キュレーション展「フル・フロンタル 裸のサーキュレイター」(日本橋三越本店 / 東京) などがある。
熊野陽平
1986年、京都市生まれ。2016年京都市立芸術大学美術研究科絵画専攻構想設計修了。アーティスト。近年は共同制作を中心とし、ワークショップの開催やマンガ、ボードゲームなどを表現に用 いる。アートを介するコミュニティ形成や技術共有をテーマに制作を行う経緯からMIMICを発足する。
主な展覧会に ALLNIGHT HAPS 2019 後期「Kangaru」( 東山アーティストプレイスメントスペース、京都、2019‒2020)、京芸 transmit program 2018( 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2018)、Open Diagram( 元崇仁小学校、京都、2016) などがある。

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