名称:蜷川有紀展「薔薇の王国」Bunkamura ギャラリー
期間:2022年5月14日(土)~5月22日(日)
開館時間:10:00~19:00
会場:Bunkamura Gallery
主催:Bunkamura Gallery
協賛:デルタ電子株式会社
プリオホールディングス株式会社
住所:〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1
TEL:03-3477-9111(代表)
URL:Bunkamura ギャラリー深紅に愛された久遠の領土
そうだ、あの馬に乗り空を駆けるのです。
洞窟のなかの古代人のように。
神話のなかの神々のように。
時空を超え、変わらないものを求めて。
自分の奥深くにあるものが、
国境を超え、時代を超え
誰かと繋がっていることを信じて
今日も創作に励みます。
2008年に画家として
Bunkamura Galleryでデビューして14年。
応援してくださった皆さまにこの場をかりて
心より御礼申し上げます。
BY YUKI NINAGAWA
「自分がやりたいことに、ゼロから取り組みたい」という想いから、2005年に長年続けていた女優業を休止し、その後は絵の世界に一意に情熱をかけてきた蜷川有紀。画家として成熟した彼女が描く世界はより深淵に、そして荘厳さを増し、なお華々しく咲き溢れています。
赤色にひときわこだわりを持つ彼女が用いるのは、卑弥呼が愛したと伝わる『紅辰砂(べにしんしゃ)』。色褪せず真紅の輝きを放つ岩絵具で描かれた代表作「薔薇」の作品群は、まるで永遠の命と美の渦巻く宮殿へと観る者を誘います。そして本展では「王国」をテーマに、物語性と情緒に富む新作をご紹介。時代も国も超えて描かれるその地の姿は、途絶えることのない人類の希望を感じ取ることができます。また近年制作したダンテ『神曲』《地獄篇》の一部を切り分けた作品群も展示販売。プロジェクションマッピングと組み合わせた展示空間では、より深紅の世界へ没頭することができるでしょう。
Bunkamura Galleryでは4年ぶりとなる待望の個展。未曾有の災禍により変化の多い日々を過ごす中でも、変わらず真摯に絵画へと向き合い、自らの表現を生み出すことを続けた蜷川。今この瞬間の彼女にしか描けない、ユーモラスで詩情溢れる世界の炸裂をぜひご堪能ください。
1978年、つかこうへい版『サロメ』で、3000人の中から主役に選ばれ女優としてデビュー。1981 年、映画『狂った果実』でヨコハマ映画祭新人賞受賞。以降出演作多数。2004年、短編映画『バラメラバ』を監督・脚本・主演。2008年、絵画展『薔薇めくとき』で情報文化学会・芸術大賞受賞。2017年、ダンテ『神曲』をテーマにした超大作『薔薇のインフェルノ』を発表。岩絵の具で描き上げた魅惑的な作品が女性たちの圧倒的な支持を得ている。大正大学客員教授、青森県立美術館アドバイザー等多くの文化活動にも貢献している。
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