大岩雄典「渦中のP」十和田市現代美術館

大岩雄典「渦中のP」十和田市現代美術館

名称:大岩雄典「渦中のP」十和田市現代美術館
会期:2022年7月1日(金) – 9月4日(日)
会場:space(十和田市現代美術館サテライト会場)
開館時間:10:00 – 17:00
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)※8月1日、8日、15日は開館
観覧料:無料
主催:十和田市現代美術館
後援:青森朝日放送、青森テレビ、青森放送、デーリー東北新聞社、東奥日報社、十和田市教育委員会
キュレーター:中川千恵子
住所:〒034-0082青森県十和田市西二番町10-9
TEL:0176-20-1127
URL:十和田市現代美術館

十和田市現代美術館では、2022年7月より、アーティスト 目[mé]が一軒の空き家をホワイトキューブへと改装した作品「space」を美術館のサテライト会場とし、若手アーティストの作品を紹介します。初回となる2022年7月1日(金)− 9月4日(日)は、主にインスタレーション・アートを制作する大岩雄典の個展を開催します。
大岩雄典は、多層な空間と、物語やせりふといった言葉を中心にした作品の制作や、研究、執筆、キュレーション等、多岐にわたり活動する作家です。物語論・言語哲学、フィクション研究、ゲームスタディーズなどの自身の関心領域に留まらず、戯曲、話芸、漫才、ホラーといった様々な言葉の様式を独自の視点から空間に組み込む(インストール: install)ことで、固有の時間感覚をもつ「空間芸術」として提示します。
大岩は美術館での初の作品発表となる本展のために、展示会場であり、目[mé]の作品でもある「space」と、その周辺の十和田市街の空間が持つ性質を注意深く観察し、これまでの作家の関心であった、ドラマ(劇)、鑑賞者の行為や動線、展覧会の制度との、一種の「地口」を見出します。言葉遊びのような空間の操作は、展示会場であるspaceから十和田市街へ重ねて投影され、観客のパラノイア的な想像を掻き立てるでしょう。

アーティスト
美術家。1993年埼玉県生まれ。「空間」というものを、単なる形態を越えて、ゲーム的可能性、他人との親近感、時間との共働、契約や欲望の関係、言葉の効力、歴史・フィクションといった、存在しうる多様な相の織り合わせととらえ、インスタレーション・アート(空間芸術)の形式を再解釈する。わたしたちが他者や物質と、ときに観客や作者と、いかに「居合わせ(contemporary)」なくてよいのかを主題に、たとえば近年は感染症拡大下で変容した空間のありかたに注目して、執筆を含むいろいろな制作をおこなう。
東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程在籍。近作に、カードゲーム・インスタレーション《刑吏たち伴奏たち》(2022)、作家やギャラリー同士の経済関係をジュースに変換した《margin reception》(2021)、ノイズに苛まれる話芸としての「漫才」に着目した《バカンス》(2020)など。euskeoiwa.com

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る