「アンティーク サマーフェア」西武池袋本店

ガレ「蟹と草花文花瓶」 サイズ:高さ30cm 1890年代

名称:「アンティーク サマーフェア」西武池袋本店
会期:2022年7月27日(水)~8月2日(火)
会場:6階(中央B8)=西武アート・フォーラム
  ※最終日8月2日(火)は、当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
住所:〒171-0022 東京都豊島区南池袋1丁目28−1
TEL:03-3981-0111(代表)
URL:西武池袋本店

アール・ヌーボーからアール・デコまで、ガレ・ドーム・ラリックに代表されるガラス作品と、ヨーロッパ名窯の陶磁器の数々を集積・展示いたします。
また、19世紀末から20世紀初頭にかけてのアール・ヌーボー期を中心に制作された、職人芸を極めた精緻なバカラ作品もご紹介いたします。
エミール・ガレ(1846~1904)
フランス・ロレーヌ県ナンシーに生まれる。父の下で陶芸を学び、ついで木工・金工を手がけ、その後ガラス工芸を主体に制作する。1873年にナンシーに工房を創設、自然界の持つ曲線を自身のデザインの基本とした。日本人画家の高島北海との交際によって東洋の花鳥画に開眼、独自のデザインによりアール・ヌーボーの指導者となった。
ドーム兄弟:オーギュスト(1853~1909)アントナン(1864~1930)
フランス・ロレーヌ県ナンシーにガラス工場を経営するジャン・ドームの息子として生まれる。父の下で修業後に先輩であるガレの影響を受け、1887年頃からガラス工芸に転じ、万国博などでも度々入賞した。
バカラ
1764年の誕生以来、王侯貴族の御用達として名高い。19世紀後半に開催されたパリ万国博覧会では相次いで金賞を受賞し、世界中の人々を驚嘆させた。
ルネ・ラリック(1860~1945)
美術学校を卒業後に宝石デザイナーとしてデビュー。1894年のサロン・ド・パリで注目され、1897年にはサロンのメンバーとなってレジオン・ドヌール勲章を授けられた。このころからガラス工芸に興味を持ち、研究を続けた結果1902年にクレールフォンテーヌにガラス工房を開設した。
マイセン窯
ヨーロッパで初めて磁器の焼成に成功したことで名高い名窯。初期には日本の柿右衛門写しをはじめ東洋趣味の作品が多かったが、18世紀半ばから多くの磁器人形も制作された。

ガレ「蟹と草花文花瓶」 サイズ:高さ30cm 1890年代
ガレ「蟹と草花文花瓶」 サイズ:高さ30cm 1890年代

アンバー色の透明ガラスにエナメル彩で蟹と草花を描いた珍しいジャポニスムの作品。胴体には円形状のガラス片が、口元には波状のガラス片が溶着され、作品に立体感を与えています。

ドーム「ゼラニウム文花生」 サイズ:高さ8.5cm 1910年頃
ドーム「ゼラニウム文花生」 サイズ:高さ8.5cm 1910年頃

白と山吹色の練りガラスの素地に部分的に緑色の粉ガラスをまぶし付け(ヴィトリオフィッカシオン)、赤色のガラスを被せた後、エッチングでゼラニウムの花を浮き彫りにしたドームらしい印象の作品です。

マイセン「花絵花飾り花瓶対」 サイズ:高さ37cm 1880年頃
マイセン「花絵花飾り花瓶対」 サイズ:高さ37cm 1880年頃

花瓶両面にドイツの花の絵が描かれ、両手には花の立体装飾が施された華やかな作品です。何種類も描かれた色とりどりの花は、ペインターの技量の高さが窺える植物図鑑のようなできばえです。
また、取っ手には大小の美しい花々が装飾されています。この時代のマイセン窯の傑作と呼べる作品です。

ラリック「猫 ペーパーウエイト」 サイズ:幅12cm 1929年
ラリック「猫 ペーパーウエイト」 サイズ:幅12cm 1929年

型押しガラスで成型した猫にパチネ技法で色付けした作品です。
猫の毛並みを荒々しく表現した、アール・デコ独特の表現方法で、大変愛らしく仕上がっている貴重な作品です。

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