蔦谷楽 「ワープドライブ」原爆の図丸木美術館

蔦谷楽 「ワープドライブ」原爆の図丸木美術館

名称:蔦谷楽 「ワープドライブ」原爆の図丸木美術館
会期:2022年7月23日(土)~2022年10月2日(日)
開館時間:09:30 〜 16:30
休館日:月曜日
入場料:一般 900円、中学生・高校生・18歳未満 600円、小学生 400円、60歳以上 800円
会場:原爆の図 丸木美術館
住所:〒355-0076埼玉県東松山市下唐子1401
TEL:0493-22-3266
URL:原爆の図丸木美術館

蔦谷楽 「ワープドライブ」原爆の図丸木美術館
蔦谷楽 「ワープドライブ」原爆の図丸木美術館
Daily Drawings: Spider’s Thread Day 24, Ruling Matter / 支配問題 2020 35.6 x 28.0 cm 墨汁、鉛筆、紙 ©︎ Gaku Tsutaja Private Collection
Daily Drawings: Spider’s Thread Day 24, Ruling Matter / 支配問題 2020 35.6 x 28.0 cm 墨汁、鉛筆、紙 ©︎ Gaku Tsutaja Private Collection

蔦谷楽はニューヨークを拠点とし、核の歴史的悲劇をテーマとして日米両国でのリサーチやインタビュー、またアーカイブの研究を通して、制作活動を続けてきた。核問題は日本で語られる物語とアメリカのそれでは大きく違うところもあれば、共通点もある。蔦谷はその両方に目を向け耳を傾け、国境を超えて共有されるべき物語を美術作品として構築しようと模索する。多様な社会的役割をもった核被害者や関係者たちを深く観察し、既存の意味や理解を超えようとする—それは、繰り返し語られてきた歴史物語を戦後77年経った時代にもう一度語る上で、在米日本人アーティストとしての蔦谷個人としての挑戦でもある。戦争を知らない世代が戦争を自分たちの問題として抱えるための新しい物語、それが蔦谷の作品の根幹となっている。
原爆の図丸木美術館での「ワープドライブ」は、蔦谷の日本初個展、アメリカで活動してきた作家のホームカミングである。メインの展示スペースでは、2種類のバラック—第二次世界大戦時にアメリカで建設された日系人強制収容所のバラックと戦後の広島長崎に建てられたバラック—というモチーフが接合した構造物に蔦谷の映像作品が組み込まれ、また小スペースでは平面作品が一堂に展示となる。

ENOLA’S HEAD / エノラズヘッド ビデオ・スティル ©︎ Gaku Tsutaja
ENOLA’S HEAD / エノラズヘッド ビデオ・スティル ©︎ Gaku Tsutaja
he Protectors / プロテクター 2019 墨汁、ジェッソ、綿布 127 x 160cm ©︎ Gaku Tsutaja
he Protectors / プロテクター 2019 墨汁、ジェッソ、綿布 127 x 160cm ©︎ Gaku Tsutaja

蔦谷楽 つたや・がく
1974年東京生まれ。東京造形大学でBFA取得 (1998年)、現代美術センターCCA 北九州スタジオプログラムに2年在籍。2006年渡米。ニューヨーク州立大学パーチェイス校でMFA取得 (2018年)。主な個展は、Rubin Center for the Visual Arts, テキサス大学エルパソ校 ( テキサス, 2021)、Ulterior Gallery( ニューヨーク, 2017, 2020)、Shirley Fiterman Art Center, マンハッタン区コミュニティ大学 ( ニューヨーク, 2019)など。2022年ハワイトリエンナーレ参加。現在ニューヨーク在住。www.gakutsutaja.net

蔦谷楽 「ワープドライブ」原爆の図丸木美術館
ENOLA’S HEAD / エノラズヘッド
ビデオ・スティル
©︎ Gaku Tsutaja

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