名称:特別展「風土と美術-青森/徳島」徳島県立近代美術館
会期:2022年10月8日(土)〜2022年11月27日(日)
会場:徳島県立近代美術館
時間:9:30〜17:00 (最終入場時間 16:55)
休館日:月曜日 月曜日が祝日または振替休日の場合はその翌日
観覧料:一般 900円(720円)
高・大学生 670円(530円)
小・中学生 450円(360円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をご提示いただいた方とその介助をされる方1名は観覧料が無料になります
※小・中・高生は土・日・祝日・振替休日の観覧料が無料になります
※65歳以上の方で証明できるものを提示いただいた方は半額になります
※未就学児は無料です
※当展の観覧券で所蔵作品展も観覧できます
住所:〒770-8070徳島県徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園内
TEL:088-668-1088
URL:徳島県立近代美術館
青森と徳島
青森と徳島-遠く離れた土地で、両者の間にどのような関係性があるのかイメージするのは、なかなか難しいことかもしれません。その点と点をつなぐエピソードとして、藍をめぐる交流史をご紹介します。阿波藍の染料・蒅(すくも)は江戸時代、北前船で青森まで運ばれ、かつて染物屋が百軒以上立ち並んだという弘前の紺屋町を中心に取引されました。藍は安価で耐久性に優れ、身分の階層を問わず愛好されていました。当時、農民の衣服には専ら苧麻(からむし)などの麻が用いられましたが、目の粗い麻布では十分に冬の寒さを凌ぐことができません。そこで津軽の女性たちは、防寒対策として藍染した生地に、布目の隙間を縫うように刺繡を施しました。これが今日、民芸品として全国に親しまれている「こぎん刺し」です。その幾何学的で美しい文様を誇る品々は、名も知れぬ女性たちの単なる労働としての域を超えた立派な創作物であると言えます。
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