名称:「サガキケイタ 10th Solo Exhibition ” Atom Heart Mary”」日本橋三越本店
会期:2022年9月14日(水) ~ 2022年9月26日(月)
会場:本館6階美術 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店
日本橋三越本店では初となるサガキケイタ氏の個展「10th Solo Exhibition ” Atom Heart Mary”」を開催いたします。
サガキケイタ氏は「全体と部分の関係性」、「視点の変化による価値の転換」、「対立概念の共存」という3つのコンセプトを軸に、著名な古典絵画や人物等のイメージを、無数のキャラクターの細密画で再構成した作品を制作しています。
遠目では有名絵画のように見える作品ですが、近づいて見ると千態万様のキャラクターが所狭しと描かれていることに気が付き、それらが絡み合い調和しながら全体のイメージを成立させている驚異に魅了されます。
浮世絵の「寄せ絵」のようですが、絵の中に住まう無数のキャラクターは全体の単なるパーツではなく、それぞれに個性を持って躍動している点も見どころです。キャラの1つ1つがディテールから脱するように蠢く「個」の存在であり、そのパワーが全体と密接に関わり合い、波及し新たなイメージを生成しています。その様相はまるで現世に生きる人々の縮図のようでもあります。
今展では西洋絵画をベースとした新作絵画やアニメーション等を1つの空間で混交させ、新たな表現を拡張します。
ぜひ、会場でじっくりとご覧ください。
緻密に描き込まれた、おびただしい数のキャラクターたち。原子のごとく微細で、単一不可分な、それらの集積によって構成された聖母子像のイメージの中には、ミクロとマクロ、生と死、聖と俗、秩序と混沌、美と醜、図と地、西洋美術と日本美術など、様々な二項対立の概念が包含されている。そして、鑑賞者の視点や立ち位置によって、相対概念の境界線は流動的に変化していき、最後には解体へと向かう。そのダイナミズムは観る者の既存の価値観や美意識に揺さぶりをかけるだろう。
“Atom Heart Mary (原子聖母)”シリーズは、多くの巨匠の手によって描かれてきた、聖母子像のイコンをモチーフにして、7年ほど前から断続的に制作している作品群である。昨年、第一子が生まれ、聖母子像を核にした展示をしたいと強く思った。この1年余り、環境の変化に戸惑いつつも、新しく小さな生命の成長を見守りながら描いてきた原子の聖母たちを、ぜひご覧いただければ幸甚である。
サガキケイタ
サガキケイタ
1984 石川県生まれ
個展
2020 「Hystorical Portraits」(MICHEKO GALERIE、ドイツ)
2019 「My Girl」(多納芸術 Donna Art、台湾)
2018 「Baroque Deconstruction」(Fabrik Gallery、香港)
2016 「花鳥風月 / 百鬼夜行」(日本橋三越 本館6F アートスポット、東京)
「MERONYMS」(MICHEKO GALERIE、ドイツ)
2015 「MASTERS」(みんなのギャラリー、東京)
2014 「転式」(CASHI、東京)
2010 「Obit」(CASHI、東京)
2008 「Birthday」(CASHI、東京)
主なグループ展
2022 《聚合 Encounter》多納藝術華山館開幕展(多納藝術 華山館、台湾)
2021 ブレイク前夜 in 仙台(GALLERY A8T、宮城)
2020 ブレイク前夜×代官山ヒルサイドテラス(ヒルサイドフォーラム、東京)
「いんすぴ」これやん展(東京パークホテル コリドーギャラリー34、東京)
2019 「POlyartworks | Performer」(みんなのギャラリー、東京)
2018 福島ビエンナーレ2018(南相馬市 朝日座、福島)
下町ワンダートリップ(三浦市三崎港 銀座商店街周辺エリア、神奈川)
2017 FINE ART UNIVERSIADE U-35(茨城県つくば美術館、茨城)
「dpi」(CASHI、東京)
「Re:OPEN」(みんなのギャラリー、東京)
2016 TRANS ARTS TOKYO 2016(五十一八クリエイティブ・プロジェクト、東京)
「デザイン・コード展 ~美の暗号~」(六本木ヒルズ森タワー ヒルズカフェ/スペース、東京)
2014 「Identity X -fusion of memory ~ memory for the future-」(nca | nichido contemporary art、東京)
2011 LONARTE 2011(Galeria dos Prazeres 、ポルトガル・マデイラ島)
2010 第13回岡本太郎現代芸術賞(川崎市岡本太郎美術館、神奈川)
2009 「岡本太郎の博物館・はじめる視点~博物館から覚醒するアーティストたち~」(福島県立博物館、福島)
2008 シェル美術賞2008(ヒルサイドフォーラム、東京 / 京都市美術館、京都)
「100degrees Fahrenheit vol.0」(CASHI、東京)
2007 シェル美術賞2007(ヒルサイドフォーラム、東京 / 京都市美術館、京都)
第25回上野の森美術館大賞展(上野の森美術館、東京)
第26回損保ジャパン美術財団選抜奨励展(東郷青児美術館、東京)
第11回リキテックスビエンナーレ(スパイラルガーデン、東京)
主なアートフェア
2021 KOGEI Art Fair Kanazawa 2021(ハイアット セントリック 金沢、石川)
2020 ART TAIPEI 2020 台北國際藝術博覽會(台北世界貿易センター、台湾)
paper positions berlin(Tempelhof Airport Hangar 4-5、ドイツ)
2019 ART TAIPEI 2019 台北國際藝術博覽會(台北世界貿易センター、台湾)
アートフェア アジア福岡 2019(福岡三越、福岡)
Art busan 2019BEXCO(釜山国際展示場、韓国)
アートフェア東京2019(東京国際フォーラム、東京)
2018 Asia Contemporary Art Show Fall 2018 Edition(コンラッド香港、香港)
paper positions berlin(Deutsche telekom hauptstadtrepräsentanz、ドイツ)
2017 アートフェア東京2017(東京国際フォーラム、東京)
2015 331 Art Fair 2015 ‒Various Collectors’ Prizes‒(アーツ千代田3331、東京)
2011 エマージング・ディレクターズ・アートフェア ウルトラ004(スパイラルガーデン、東京)
2009 101TOKYO Contemporary Art Fair(AKIBA SQUARE、東京)
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