名称:開館四十周年記念特別企画展「鑑真和上と下野薬師寺~天下三戒壇でつながる信仰の場~」栃木県立博物館
会期:2022年9月17日(土)~2022年10月30日(日)
会場:栃木県立博物館
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 :毎週月曜日(祝日を除く)、9月20日(火)、10月11日(火)
入館料:一般:1250(1030)円
大学 高校生:620(510)円
中学生以下:無料
※( )内は20名以上の団体
住所:〒320-0865栃木県宇都宮市睦町2-2
電話:028-634-1311
URL:栃木県立博物館
下野薬師寺は、古代下野の仏教文化を象徴する名刹です。創建は飛鳥時代にさかのぼり、大宝律令の選定者の一人である下毛野古麻呂を生んだ豪族下毛野氏の勢力下に成立したと考えられます。
奈良時代には日本屈指の大寺院との位置づけから、唐僧鑑真による授戒作法を執り行う戒壇が東国で唯一設置され、東大寺(奈良県奈良市)、観世音寺(福岡県太宰府市)と並び、天下三戒壇と称されました。以後、東北・関東地方十か国の授戒と信仰の中心寺院となり隆盛を誇りました。
平安時代に一時衰退しましたが、鎌倉時代に慈猛が戒律と真言密教を柱として再興を果たしています。南北朝時代には足利尊氏によって安国寺に改称され、以後600年以上にわたって安国寺として存続しましたが、平成29年(2017)の平成の大修理を契機に寺名を下野薬師寺に復古しました。
下野薬師寺には、鑑真の高弟で「持戒第一弟子」とされた道忠をはじめ、道鏡や行信といった日本屈指の高僧が下向したほか、同寺から輩出された人物として、日光開山の勝道、金沢北条氏の菩提寺である称名寺(神奈川県横浜市)の開山に招かれた審海が知られています。
当館が開館して40周年という節目の年にあたり、天下三戒壇の一翼を担った下野薬師寺について再評価することで、栃木県の豊かな歴史と文化を再認識していただければ幸いです。
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