「Arabesque delle Murrine ムッリーネのアラベスク―江波冨士子 ガラススケッチ―」セイコーハウス銀座ホール

「藍蔓草ドーム付コンポート」 径16.5×高さ24㎝

名称:「Arabesque delle Murrine ムッリーネのアラベスク―江波冨士子 ガラススケッチ―」セイコーハウス銀座ホール
会期:2022年10月13日(木) ~ 2022年10月23日(日) 10:30~19:00(最終日は17:00まで)
開館時間:10:30~19:00(最終日は17:00まで)
会場:セイコーハウス銀座 6階 セイコーハウス銀座ホール
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:セイコーハウス銀座ホール

「白蔓草 蓋物ふたもの 」 重ねた状態:径16×高さ30㎝ 最上段:径8.6×高さ5.2㎝ 最下段:径16×高さ5.5㎝
「白蔓草 蓋物ふたもの 」 重ねた状態:径16×高さ30㎝ 最上段:径8.6×高さ5.2㎝ 最下段:径16×高さ5.5㎝

ベネチアガラスの技法の一つであり、モザイクガラスから発展したといわれる Murrineムッリーネ 。さまざまな模様をモザイク状にして組合せ、その中に物語を紡いでいくガラス造形作家の江波冨士子さん。
繊細な技法と愛らしいフォルムの組合せは、江波さんならではの感性が光ります。 和光では3回目となる今展は「月」をテーマに、移りゆく四季折々のイメージを詩情豊かに表現しています。
今回特に力を注いだのが、アラベスク文様に彩られた 喰籠じきろう やドーム付コンポートなど、さまざまな形体を取り入れた「蓋物」、そして茶碗や 棗なつめ 、振出しといった「お茶を楽しむ道具」たち。木工作家とのコラボレーションとなる、愛らしさの中にも格調の高さが感じられる茶箱のセットも注目の的です。
そのほか、人気のグラス類やお部屋を彩るランプシェード、額装作品など、イタリアの息吹を感じる和のガラス作品、200余点の展観をお楽しみください。
さまざまな文様表現を試みている江波さんですが、現在は曲線をつないで 蔓草つるくさ 文様を表現することに興味を惹かれています。
「私が蔓草と呼ぶ文様の原型は、西域でアラベスク文様として発生し、日本には 唐草からくさ として入ってきて馴染み深いものとなりました。どこまでもつなげられるこの文様には使う色や曲線の具合によって、日々生きる営みの中でおこる 悲喜交々ひきこもごも を織り込み、表現していけるように思っています」。と江波さんはおっしゃいます。
秋の深まりが感じられる10月、みなさまの日常を素敵に彩るムッリーネの作品にきっと出合えることでしょう。
江波 冨士子(えなみ・ふじこ)
1968年 埼玉県に生まれる
1985年 陶芸家・堤 綾子さんのもとで夏休み1ヵ月間を過ごす
1992年 多摩美術大学デザイン科ガラスコース卒業
1994年 富山ガラス造形研究所卒業
1995年 ヘイスタック・サマースクールにてリチャード・マーキス受講(アメリカ・メイン州)
1995~97年 チャダム・グラスカンパニーに勤務
   ジム・ホームズに師事(アメリカ・マサチューセッツ州)
1998年 小西 潮と共にガラス工芸「潮工房」設立(神奈川県三浦市)
2007年 「Allure of Japanese Glass」に出品(アメリカ・ペンシルバニア州)
2008年 トルコ・アナドール大学にて特別講義開催(トルコ・エスキシェヒル)
2011年 「あこがれのヴェネチアングラス展」に出品(東京・サントリー美術館)
2014年 「ベルンArt茶会」江波・小西展(在スイス日本大使館・ベルン)
2015年 「菊池寛実賞 工芸の現在」に出品(東京・菊池寛実記念 智美術館)
  「美しのガラス・伝統と創造」江波・小西展(イタリア・国立ヴェネチア東洋美術館)
2016年 個展「江波冨士子ムッリーニ歳時記」(和光ホール)
   「潮工房作品集」刊行
2018年 ヴェネチアに滞在
   滞在中、LE STANZE DEL VETROにて作品展示
   ムラーノ・ガラス美術館(イタリア)に作品収蔵
2018・19年 COLLECTに出品(イギリス・ロンドン)
2019年 個展「Il Cielo e Gli Uccelli 空と鳥―江波冨士子 ガラススケッチー」(和光ホール)
   「空ヲ想フ」作品集刊行
2021年 「豊かなる茶陶展」に出品(茨城県陶芸美術館)
   「―炎と技の芸術―ヴェネチアン・グラスの至宝展」に出品、箱根ガラスの森美術館に収蔵
   「富山ガラス造形研究所 創立30周年記念展 未来へのかたち」に出品(富山ガラス美術館)
収蔵 ムラーノ・ガラス美術館(イタリア)、富山ガラス美術館(富山県)、箱根ガラスの森美術館(神奈川県)、国立ヴェネチア東洋美術館(イタリア)

「藍蔓草ドーム付コンポート」 径16.5×高さ24㎝
「藍蔓草ドーム付コンポート」 径16.5×高さ24㎝

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る