名称:「「無事」という境地 —山本有三「無事の人」をめぐって」三鷹市山本有三記念館
会期:2021年3月13日(土) ~ 2021年9月5日(日) 9:30~17:00
会場:三鷹市山本有三記念館
休館日:月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館)
入館料:一般300円(20名以上の団体200円)
年間パスポート料1,000円
*年間パスポートの有効期限は、交付日から1年間です。同記念館の窓口にてお買い求めいただけます。
住所:〒181-0013東京都三鷹市下連雀2-12-27
TEL:0422-42-6233
URL:三鷹市山本有三記念館
山本有三は、昭和22(1947)年に第一回参議院議員選挙に立候補し、当選を果たすと、祝日法や文化財保護法の制定等に尽力しながら6年の任期を務めました。「無事の人」は、その任期中に発表された小説です。元は腕のいい大工でありながら、恩人の子息とその妻女とのしがらみから、果ては盲目の「あんま」となった〈為さん〉が、紆余曲折の人生を歩んだ末に「無事」の境地に至ろうとする姿が描かれています。
戦後の文壇において芳しい評価は得られなかったものの、有三は、この作品を改訂の上でたびたび作品集に収録し、昭和47(1972)年に出版された自選集には『無事』という題名を冠するなど、折に触れて愛着の強さをうかがわせています。
本展では、戦後唯一の完成作品である「無事の人」において有三が描こうとした「無事」という境地を、いくつかの随筆作品や原稿資料とともに探ります。ご期待ください。
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