第392回企画展「宇野亞喜良 万華鏡」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
名称:第392回企画展「宇野亞喜良 万華鏡」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
会期:2022年12月09日(金)~01月31日(火)
開館時間:11:00am – 7:00pm
休館:日曜・祝日・2022年12月28日(水)~2023年1月5日(木)/ 入場
協力:刈谷市美術館
株式会社アートスペース
DNP大日本印刷株式会社
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
住所:〒104-0061東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
TEL:03-3571-5206
URL:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
今年3月、めでたく米寿(88歳)を迎えた宇野亞喜良。イラストレーター、グラフィックデザイナーとして1950年代から半世紀以上にわたり、“黄金の左腕”を武器に、常に時代の第一線で活躍してきた。特に1960年代-70年代は、寺山修司演出の天井桟敷公演をはじめ、アングラ系の劇団を中心としたサブカルチャーと深く結びつき、狂気や毒気、エロティシズム、情念を孕んだポスターやイラストレーション表現で一世を風靡。街に貼られた宇野のポスターが次々と剥がされたり、ポスターが先行して芝居の中身にまで影響を与えるようなことも実際に起こっている。
20世紀末には、これら60年代のポスターが再評価され、宇野の美しさの中にスキャンダラスな妖しさを含んだ耽美的な世界は、いよいよ円熟味を帯びた。なかでも、かわいらしさと妖艶さを併せ持つ少女像は、宇野の同世代から若い世代まで多くの支持を集め現在に至っている。最近になって宇野は、自分と時代の波長が再び合ってきたことを実感。1960年代当時、宇野が感じていた少女特有の可愛らしさに対する感覚が蘇り、自分の感じた少女像を自然に描けるようになったと言う。
「印刷というのはイラストレーションを確実に復元するんじゃなくって、出来上がったものがよければそれが一番いい」と、昔から印刷のマジックに強い関心を示してきた宇野。本展(1階会場)では、俳句と少女をテーマにした作品シリーズ約20点を、津田淳子氏による特殊印刷設計によって、異なる表現方法を試み、新たな作品に蘇らせます。地階会場では、刈谷市美術館のご協力の下、今回の印刷実験による新作の原点となる1960年代のポスター約50点を一堂にご覧いただきます。まさに会場は、最新作と初期作品とのシンクロニシティの場と化します。時代を超え、普遍的な魅力を放ち続ける少女像(万華鏡)をご堪能ください。
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