特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」奈良国立博物館

特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」奈良国立博物館

名称:特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」奈良国立博物館
会期:令和4年(2022)2月5日(土)~3月27日(日) 
会場:奈良国立博物館 東新館
休館日:2月7日(月)・21日(月)・28日(月)・3月22日(火)
開館時間:午前9時30分~午後5時(土曜日は午後7時まで)
  ※入館は各30分前まで
観覧料金:当日券 前売券
  一般 1,400円 1,200円
 高大生 1,000円 800円
 小中生 500円  300円
 前売券の販売は2021年12月6日(月)から2022年2月4日(金)まで。
 当館観覧券売場、近鉄主要駅、ローソンチケット(Lコード:58100)、イープラス ほかで販売いたします。
 チケット購入時に手数料がかかる場合もあります。
 ご購入後の払い戻しはできません。
 本展は日時指定制ではありません。
 障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)、奈良博プレミアムカード会員の方(1回目及び2回目の観覧)は無料(要証明)。
 奈良国立博物館キャンパスメンバーズ会員(学生)の方は400円、同(教職員)の方は1,300円で当日券をお求めいただけます(要証明)。参加校など詳細はこちらをご確認ください。
 観覧当日に証明書・会員証などの提示が必要です(一般と小学生以下を除く)。
 団体料金の設定はありません。
 館内が混雑した場合は、入場を制限する場合があります。
 本展の観覧券で、同日に限り、特別陳列「お水取り」、特集展示「新たに修理された文化財」(3月1日(火)から)、名品展(なら仏像館・青銅器館)もご覧になれます。
主催:奈良国立博物館、読売新聞社、文化庁、日本芸術文化振興会
特別協賛:キヤノン、JR東日本、日本たばこ産業、三井不動産、三菱地所、明治ホールディングス
協賛:清水建設、髙島屋、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事
協力:日本香堂、仏教美術協会
住所:〒630-8213奈良県奈良市登大路町50
TEL:050-5542-8600
URL:奈良国立博物館

公式サイトはこちら

国宝 十一面観音菩薩立像 [じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう] 1軀 木心乾漆造り、漆箔 像高209.1cm 奈良時代 8世紀 奈良・聖林寺蔵  奈良時代(8世紀)に造られた天平彫刻の名品中の名品。展覧会に出る機会は少なく、奈良国立博物館では平成10年(1998)の特別展「天平」以来の出陳です。威厳のある表情、均整のとれた体軀(たいく)、姿勢、しぐさの美しさを360度さまざまな角度から観覧できます。
国宝 十一面観音菩薩立像 [じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう]
1軀 木心乾漆造り、漆箔 像高209.1cm 奈良時代
 8世紀 奈良・聖林寺蔵  奈良時代(8世紀)に造られた天平彫刻の名品中の名品。展覧会に出る機会は少なく、奈良国立博物館では平成10年(1998)の特別展「天平」以来の出陳です。威厳のある表情、均整のとれた体軀(たいく)、姿勢、しぐさの美しさを360度さまざまな角度から観覧できます。


   奈良県桜井市にあるしょう林寺りんじの国宝 十一面観音菩薩立像は天平彫刻の名作で、日本を代表する仏像のひとつです。法隆寺の国宝 地蔵菩薩立像などとともに、江戸時代までは同市の大神神社おおみわじんじゃまつられていました。大神神社は本殿を持たず、三輪みわやまを拝む自然信仰をいまに伝えますが、奈良時代以降には仏教の影響を受けて神社に付属する寺(大神寺おおみわでら、後に大御輪寺だいごりんじに改称)や仏像がつくられました。
 本展では、大御輪寺にあった仏像や大神神社の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品なども展示します。十一面観音菩薩立像が奈良国立博物館で展示されるのは、1998年の特別展「天平」以来24年ぶりとなります。比類なき美しさをご覧ください。

国宝 地蔵菩薩立像 [じぞうぼさつりゅうぞう] 1軀 木造、彩色 像高172.7cm 平安時代 9世紀 奈良・法隆寺蔵  明治時代初頭に大御輪寺から聖林寺、さらに斑鳩町(いかるがちょう)の法隆寺へと移されました。ヒノキ材の一木造りで、太づくりの体軀は実在感にあふれ、顔立ちは平安時代初期の密教彫刻に通じます。美しく整えられた衣の襞も見どころです。現存する地蔵菩薩像のなかでも最も古い優品の一つです。
国宝 地蔵菩薩立像 [じぞうぼさつりゅうぞう]
1軀 木造、彩色 像高172.7cm 平安時代
 9世紀 奈良・法隆寺蔵  明治時代初頭に大御輪寺から聖林寺、さらに斑鳩町(いかるがちょう)の法隆寺へと移されました。ヒノキ材の一木造りで、太づくりの体軀は実在感にあふれ、顔立ちは平安時代初期の密教彫刻に通じます。美しく整えられた衣の襞も見どころです。現存する地蔵菩薩像のなかでも最も古い優品の一つです。
日光菩薩立像 [にっこうぼさつりゅうぞう] 1軀 木造、漆箔 像高166.3cm 平安時代 10~11世紀 奈良・正暦寺蔵  月光菩薩立像(がっこうぼさつりゅうぞう)とともに、大御輪寺から奈良市菩提山町(ぼだいせんちょう)の正暦寺(しょうりゃくじ)に移された仏像で、神仏分離前の三輪山信仰の形を今に伝える遺宝の一つです。ケヤキ材の一木造りで、高い宝冠(ほうかん)や大ぶりな目鼻立ちや大きな耳、腰高で抑揚のあるプロポーションなど、平安時代前期の古様を示しています。
日光菩薩立像 [にっこうぼさつりゅうぞう]
1軀 木造、漆箔 像高166.3cm 平安時代
 10~11世紀 奈良・正暦寺蔵  月光菩薩立像(がっこうぼさつりゅうぞう)とともに、大御輪寺から奈良市菩提山町(ぼだいせんちょう)の正暦寺(しょうりゃくじ)に移された仏像で、神仏分離前の三輪山信仰の形を今に伝える遺宝の一つです。ケヤキ材の一木造りで、高い宝冠(ほうかん)や大ぶりな目鼻立ちや大きな耳、腰高で抑揚のあるプロポーションなど、平安時代前期の古様を示しています。
月光菩薩立像 [がっこうぼさつりゅうぞう] 1軀 木造、漆箔 像高164.5cm 平安時代 10~11世紀 奈良・正暦寺蔵  日光菩薩立像(にっこうぼさつりゅうぞう)とともに、大御輪寺から奈良市菩提山町の正暦寺に移されました。ヒノキ材の一木造りで、平安時代後期の様式に通じる面長(おもなが)で穏やかな面相など、日光菩薩像と作風が異なります。一方で、奥行に厚みがある表現など平安時代前期風の要素もとどめており、日光菩薩像と同じ頃に制作されたと考えられます。
月光菩薩立像 [がっこうぼさつりゅうぞう]
1軀 木造、漆箔 像高164.5cm 平安時代
 10~11世紀 奈良・正暦寺蔵  日光菩薩立像(にっこうぼさつりゅうぞう)とともに、大御輪寺から奈良市菩提山町の正暦寺に移されました。ヒノキ材の一木造りで、平安時代後期の様式に通じる面長(おもなが)で穏やかな面相など、日光菩薩像と作風が異なります。一方で、奥行に厚みがある表現など平安時代前期風の要素もとどめており、日光菩薩像と同じ頃に制作されたと考えられます。
三輪山絵図 [みわやまえず] 1幅 紙本着色 縦179.0 横127.0cm 室町時代 16世紀 奈良・大神神社蔵 展示期間:2/5~2/27  三輪山の山麓に鎮座する大神神社の、中世末期における神域の景観を描いた絵図で、当時の様子をしのぶことが出来ます。中央の参道左手に大きく伽藍を構えるのが神宮寺の大御輪寺で、本堂にはかつて「十一面観音菩薩立像」が安置されていました。
三輪山絵図 [みわやまえず] 1幅 紙本着色 縦179.0 横127.0cm 室町時代 16世紀 奈良・大神神社蔵 展示期間:2/5~2/27  三輪山の山麓に鎮座する大神神社の、中世末期における神域の景観を描いた絵図で、当時の様子をしのぶことが出来ます。中央の参道左手に大きく伽藍を構えるのが神宮寺の大御輪寺で、本堂にはかつて「十一面観音菩薩立像」が安置されていました。
大国主大神立像 [おおくにぬしのおおかみりゅうぞう]  1軀 木造、彩色 像高68.9cm 平安時代 12世紀 奈良・大神神社蔵   大国主大神は、大神神社に配祀(主祭神にそえて祀られること)される大己貴神(おおなむちのかみ)のことです。日本では大国主大神は、仏教の大黒天と同一視されたため、大黒天の姿で表されます。袋を肩にかけた姿をしていますが、古い作例では本像のように険しい表情をしています。平安時代にさかのぼる大国主大神(大黒天)像として貴重です。
大国主大神立像 [おおくにぬしのおおかみりゅうぞう]
1軀 木造、彩色 像高68.9cm 平安時代
 12世紀 奈良・大神神社蔵  大国主大神は、大神神社に配祀(主祭神にそえて祀られること)される大己貴神(おおなむちのかみ)のことです。日本では大国主大神は、仏教の大黒天と同一視されたため、大黒天の姿で表されます。袋を肩にかけた姿をしていますが、古い作例では本像のように険しい表情をしています。平安時代にさかのぼる大国主大神(大黒天)像として貴重です。
大般若経 [だいはんにゃきょう]  6帖(600帖のうち) 紙本墨書 (巻第十一)縦25.1 横7.0 cm 平安時代 12世紀 奈良・大神神社蔵 ※写真は巻第十一(会期中展示替あり)   大神神社に伝来した『大般若経』で、書風等から12世紀の書写と推定され、当初の600巻のうち500巻以上が現存します。「三輪山絵図」の画中に描かれる「大般若経蔵」に、かつて納められていたと思われます。神仏習合のあらわれとして、神社に伝来した仏典です。
大般若経 [だいはんにゃきょう]
6帖(600帖のうち) 紙本墨書 (巻第十一)縦25.1 横7.0 cm 平安時代
 12世紀 奈良・大神神社蔵 ※写真は巻第十一(会期中展示替あり)  大神神社に伝来した『大般若経』で、書風等から12世紀の書写と推定され、当初の600巻のうち500巻以上が現存します。「三輪山絵図」の画中に描かれる「大般若経蔵」に、かつて納められていたと思われます。神仏習合のあらわれとして、神社に伝来した仏典です。
子持勾玉 [こもちまがたま] 4個 石製 奈良県桜井市 三輪山禁足地および周辺出土 (最大)長12.8 幅6.2cm 古墳時代 5~6世紀 奈良・大神神社蔵  勾玉は伝統的な装身具ですが、祭祀の供え物としても多く用いられました。子持勾玉(こもちまがたま)は、玉が玉を生むような姿から、魂の再生や豊穣を祈る祭具と考えられます。三輪山の自然信仰を示す遺品の一つです。
子持勾玉 [こもちまがたま]
4個 石製 奈良県桜井市 三輪山禁足地および周辺出土
(最大)長12.8 幅6.2cm 古墳時代 5~6世紀 奈良・大神神社蔵  勾玉は伝統的な装身具ですが、祭祀の供え物としても多く用いられました。子持勾玉(こもちまがたま)は、玉が玉を生むような姿から、魂の再生や豊穣を祈る祭具と考えられます。三輪山の自然信仰を示す遺品の一つです。
重要文化財 朱漆金銅装楯(月輪) [しゅうるしこんどうそうたて] 2面 木製、漆塗り 各縦158.0 幅41.0cm 鎌倉時代 嘉元3年(1305) 奈良・大神神社蔵  日月を金銀で表わす一対の大楯。楯は敵の攻撃を防ぐ威力の象徴であり、その力を恃んで祭礼で用いられました。本作はその現存例であり、年紀を有するため、儀式に用いる武器の基準作として位置付けられます。
重要文化財 朱漆金銅装楯(月輪) [しゅうるしこんどうそうたて]
2面 木製、漆塗り 各縦158.0 幅41.0cm 鎌倉時代
 嘉元3年(1305) 奈良・大神神社蔵  日月を金銀で表わす一対の大楯。楯は敵の攻撃を防ぐ威力の象徴であり、その力を恃んで祭礼で用いられました。本作はその現存例であり、年紀を有するため、儀式に用いる武器の基準作として位置付けられます。
特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」奈良国立博物館
特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」奈良国立博物館

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