令和3年度 春季企画展 中井菜央 写真展「破れる風景/landscape fragment」津南町農と縄文の体験実習館 なじょもん

令和3年度 春季企画展 中井菜央 写真展「破れる風景/landscape fragment」津南町農と縄文の体験実習館 なじょもん

名称:令和3年度 春季企画展 中井菜央 写真展「破れる風景/landscape fragment」津南町農と縄文の体験実習館 なじょもん
会期:2021年4月24日(土)〜6月13日(日)
開館時間:9:00~17:00(入館は閉館時間の30分前)
料金:無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
住所:〒949-8201 新潟県津南町下船渡乙835
TEL:025-765-5511
URL:津南町農と縄文の体験実習館 なじょもん
 「雪」をモチーフにした作品作りのために、豪雪地と呼ばれる各地を廻った私がたどり着いたのが「津南」でした。
  この地で私はホワイトアウトを経験します。
それまで目の前に見えていたもの、すべてが風に煽られた雪によってかき消されてゆくのです。
色・形・影などの、「存在」を捉える手がかりを失った私の目の前は、ただの白い「無」と感じられました。
そこには雪という物質があるのに、なにも無いと感じさせる不思議な白。
この経験を経た私には、津南の冬の光景は、雪に覆われて隠された風景ではなく、何もない白の上に風景の切れ端がぽっかりと浮かんでいるように見えました。
その風景の切れ端の形は、降雪につれ刻々と変化して、また新たに造られてゆきます。
  津南特有の湿り気が多く3メートルの高さに及ぶ雪と、ここに長く住み続けて来た人々の知恵が生んだ町並みとが意図せず作り出す束の間のビジョン。
私はその発見と記録に徹し、それによって「存在」と「無」を巡るシリーズを作りたいと思いました。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る