「作家の年齢別にみる 早生と老熟」町立久万美術館

「作家の年齢別にみる 早生と老熟」町立久万美術館

名称:「作家の年齢別にみる 早生と老熟」町立久万美術館
会期:2022年12月20日(火曜日)~2023年5月12日(金曜日)
開館時間:9時30分~17時00分 (入館は16時30分まで)
休館日:月曜日 (ただし1月9日は開館)、12月29日(木曜日)~1月3日(火曜日)、1月10日(火曜日)、2月24日(金曜日)、3月22日(水曜日)
観覧料:一般 500(400)円
    高大生 400(320)円
    小中生 300(240)円
    ※( )内は20名以上の団体料金。
    ※高齢者(65歳以上)、障害者手帳(身体障害者手帳・精神保健福祉手帳・療育手帳など)ご提示の際は半額 。
    また、障害者手帳ご提示の場合、付添い1名も半額。
住所:〒791-1205愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2番耕地1442-7
TEL:0892-21-2881
URL:町立久万美術館

「作家の年齢別にみる 早生と老熟」町立久万美術館
「作家の年齢別にみる 早生と老熟」町立久万美術館

​久万美の主軸コレクションである井部コレクションの大きな特徴の一つに、「夭折の画家たち」というキーワードがあげられます。狷介なまでに独自の画法を開拓するがあまり短い生涯を遂げた画家たち。その代表的な作家が22歳という若さでこの世を去った、村山槐多と言えるでしょう。村山槐多は従兄で画家の山本鼎から、「小生は槐多の芸術的の天性を愛惜して居ます、……もし、発達すれば、小生などは、とてもかないさうもない位なものになるかも知れないと思われる」と評されました。久万美所蔵の《裸婦》や《芍薬》は、槐多が18歳頃の作品。さらに本展では、槐多が12歳頃に、『日本少年』に寄稿した詩や作文も展示します。槐多の早熟な芸術性を感じ取ることができます。
一方で、吉田蔵澤などの日本画家の多くは、画業の晩年に自身の技法を見出した姿が目立ちます。墨の濃淡だけで幽雅な自然や哲学、文学の世界を表現することは容易ではありません。
井部コレクションのなかには、浅井忠や三輪田米山など、一作家を年代別に作品蒐集を行った形跡が見受けられます。作家の年代ごとに作品と向き合うことで、老熟する作品の魅力に気づかされるはずです。それは、作家の画業を見つめることに他なりません。ぜひご自身の年齢と重ね合わせて、作品と対峙してみてください。

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