名称:「境界をみつめて 奈良原一高写真展」呉市立美術館
会期:2023年2月4日(土)~2023年3月26日(日)
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:火曜日
火曜日が祝日の場合は火曜日開館し翌日休館
年末年始休館(12月29日から1月3日)
3月21日は開館
3月22日は休館
入場料:一般 300円、高校生 180円、中学生・小学生 120円、障害者手帳提示と付き添い 無料
会場:呉市立美術館
住所:〒737-0028広島県呉市幸町入船山公園内
TEL:0823-25-2007
URL:呉市立美術館
当館では2021(令和3)年度、写真家・奈良原一高(1931-2020)のご遺族より90点の作品をご寄贈いただきました。これを記念して、受贈作品と当館が既に所蔵する奈良原作品をあわせた95点をご紹介いたします。
奈良原は福岡県大牟田市に生まれ、父の仕事の都合で名古屋、金沢、鳥取、松江などを転としながら高校までを過ごします。早稲田大学大学院で美術史を学び始めた1954年春、九州周遊の旅の途中に長崎県端島(軍艦島)と鹿児島県黒神村を訪れ、そこで暮らす人々の生活や土地の様子を撮影します。そして1956年、「人間の土地」と題した個展にて発表されたこれらの写真は、従来の写真の概念を大きく揺さぶります。個展は同世代から大御所の写真家に至るまで賛否両論の議論を巻き起こし、写真家としての衝撃のデビュー作となりました。その後の奈良原は、日本からーロッパに居を移した経験からもう一度日本の伝統文化を見つめ直す「ジャパネスク」や、アメリカに渡り現地の風景を捉えた「消滅した時間」など、物事や世界の境界に立ち、主観的な視点から対象を捉えた作品を発表し続けました。本展では奈良原の代表的な5つのシリーズから彼のまなざしが捉えた世界を体験し、写真家・奈良原一高の軌跡を振り返ります。
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