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金牛山文化遺存 2007.02.26更新

金牛山文化遺存

【和:きんぎゅうざんぶんかいぞん
【中:Jin niu shan wen hua yi chun
旧石器時代>金牛山文化遺存

  1974年・75年に発掘された遼寧省営口県大石橋金牛山遺跡(「遼寧営口金牛山旧石器文化的研究」『古脊椎動物与古人類』78-16-2・「遼寧営口金牛山発現的第四紀哺乳動物群及其意義」『古脊椎動物与古人類』76-14-2)は、その主体が孤立した小丘陵の西部のクラック状の洞穴堆積(C地点)(ここの下層は前期旧石器時代に、上層は後期旧石器時代に属する)にあります。また、ほかに丘陵の東部のクラック内の堆積(A地点)の下層からも、ごくわずかですが前期旧石器文化の遣物が発見されています。
 両地点の下層には焼土塊・灰・炭化物・焼骨など火の使用を示す散漫な痕跡が存在します。しかし、これらは原位置をとどめていません。少なくとも既に発掘された区域に関しては、居住地の遺跡でないことは確実です。
全部で18点の石器が出土しました。石材は脈石英を利用し、直接打法と両極打法の2つの剥片剥離技術を用いています。石器の加工は半面加工を主体とします。石器の中ではスクレーパーが主要な器種で、そのうち半円形のスクレーパーは中国南北両地区の旧石器遺址でもよくみられる類型で、さらに小型の尖状器も含まれます。大量の骨の砕片の一部には、おそらく人が打撃や加工を施して石製スクレーパーの刃部に類似した刃部や鑿形の刃部をつくりだした骨器があるようです。
 金牛山下層の哺乳動物化石26種に占める絶滅動物の比率は高く、その中の三門馬・メルクサイ・オオツノシカ・変異オオカミ・ロブストゥスザルなどすべて中期更新生の代表的種ですが、サーベルタイガーは見あたりません。これらの動物群は温暖湿潤な当時の気候を示しています。時期は中期更新生の後葉に属する可能性が強く、およそ周口店第1地点の中・上部地層の段階に相当します。
 金牛山前期旧石器文化は石器の剥片剥離技術・器種・加工技術の諸方面において、共に中国前期旧石器に共通した特徴を持っています。特に北京原人の石器に類似していて、両者の文化上の密接な関係を反映しています。金牛山の前期旧石器文化の発見は北京原人文化を代表とする中国前期旧石器文化が、広大な区域内で明確な共通性を持つことを再度明確にしました。 出所:小林松篁

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