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馬家窯文化 2007.03.14更新

馬家窯文化

【和:ばかようぶんか
【中:Ma jia yao wen hua
新石器時代>馬家窯文化

 甘粛・隴西平原・隴東山地・河西の黄河上流域の新石器時代晩期文化で、日本では甘粛彩陶文化と呼ばれます。仰韶文化廟底溝類型の地方分支したもので、斉家文化に至る過渡的文化です。土器は彩陶が発達し、随葬品の80%が彩陶です。石嶺下類型期・馬家窯類型期・半山類型期・馬廠類型期の4類型に分類されます。
<石嶺下類型期>…B.C.3800~B.C.3100
 隴東山地・隴西平原・寧夏南部・青海西北部・甘粛武威に分布しています。
 石嶺下遺址は、甘粛省武山県城関鎮から1947年に発見され、1962年甘粛省博物館曽進行が調査しました。馬家窯文化石嶺下類型の地層の下に仰韶文化廟底溝類型の地層があり、過渡期の文化で、仰韶文化廟底溝類型に相似して発展したものです。彩陶は橙黄黒陶です。 
<馬家窯類型期>…B.C.3100~B.C.2700
 小坪子遺址(B.C.2900~B.C.2650)は蘭州市効陸家溝小坪子から発見されました。
 馬家窯遺址は、甘粛省臨隝県の南、馬家窯村南面の麻峪溝口で1924年発見・発掘され、1957年甘粛省博物館が調査しました。馬家窯文化馬家窯類型が中心で、馬家窯文化馬家窯類型の地層の下に仰韶文化廟底溝類型の地層があり、上に半山類型期、馬廠類型期、斉家文化、辛店文化、寺注文化があります。 
<半山類型期>…B.C.2600~B.C.2300
 隴西河西と盆地・青海東北部に分布し、馬家窯類型とほぼ同じです。彩陶は紅陶・黒陶に鋸歯紋で構成された各種の図案があります。
 刻画符号も、1930年代、甘粛省の半山遺址・馬廠遺址の墓葬から発見されました。陶壺・陶罐の上に顔料で描画的に符号(巴尓姆倫「半山及馬厰随葬陶器」『中国古生物志』丁種第3号1冊 1934・『中国語文』1978-3)が書かれています。
 半山遺址は、甘粛省と政県隝河西岸から墓地と居住遺址が1924年発見され、1950年代に甘粛省博物館が調査しました。 
<馬廠類型期>…B.C.2200~B.C.2000
 分布は半山類型とほぼ同じです。彩陶は、早期は黒辺紫紅条帯で構成された円圏紋・螺旋紋・変体蛙紋・波折紋が見られ、晩期は単色綫条で黒色が主となります。
 馬廠遺址は、青海省民和県馬廠から1924年に発見され、1950年代に青海省文物処考古隊が調査しました。馬廠類型期の遺址です。土器は半山類型に近似しています。
 青海楽都柳湾遺址は、青海省楽都県の東、柳湾村北で発見され、面積11.2㎡です。馬家窯文化半山類型期、馬廠類型期、斉家文化、辛店文化の遺址です。1974年~1978年、青海省文物処考古隊・中国社会科学院考古研究所・北京大学が調査しました。
 馬廠類型期(328 号墓)から49枚の小骨片出土し、毎片各刻1 ・3 ・5 個の楔形の記数的な刻画符号が見つかり、数概念の存在を示しています。晩期の殉葬陶壺の下腹部・底部、彩陶罐上に墨を用いて筆で書した"+""-""・"などの塗画的符号も130余種(青海省文物処考古隊・中国社会科学院考古研究所『青海柳湾-楽都柳湾原始社会墓地』 1984 文物出版社・厳文明「甘粛彩陶的源流」『文物』1978-10・考古報告専刊『青海柳湾』・『中国考古学会第一次年会論文集』1980 文物出版社・西林昭一『中国新出土の書』 1989 二玄社・青海省文物処考古隊・中国社会科学院考古研究所「青海楽都柳湾原始社会墓地反映出的主要問題」『考古』1976-6)が出土しました。 出所:小林松篁

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