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雲南地区新石器文化 2007.03.18更新

雲南地区新石器文化

【和:うんなんちくしんせっきぶんか
【中:Yun nan di qu xin she qi wen hua
新石器時代>雲南地区新石器文化

 雲南省における新石器時代の考古学上の発見は比較的多く(文化大革命以来雲南文物考古工作的主要収穫『思想戦線』1976-5・試論雲南新石器時代化『文物集刊』2)、その中でも雲南西武洱海地区と東部の滇池周辺が重要地区です。古くは既に1939年に大理県馬龍遺址を代表とするいくつかの新石器時代遺址が調査・発掘されました。
 1973年から74年にかけて、雲南西部において賓川県白羊村遺址の重点的発掘が行われました(雲南賓川白羊村遺址『考古学報』1981-3)。石器は長方形磨製縦型石斧、台形磨製縦型石斧、柳葉形無柄石鏃などが出土しました。渇海地区新石器時代遺址からは、農具の外湾刃半月形有孔石庖丁が比較的多く出土しました。このほか、石製スタンプが1点あります。貯蔵穴内からは大量の灰白色の穀物の粉末と稲籾、稲藁の痕跡が発見されました。獣骨も多く、イヌ、ブタ、ウシ、ヒツジ、シカ、イノシシ、クマなどの動物が含まれています。
 土器はみな手製で砂粒が多く、褐色の土器が最も多く、灰色土器がそれに次ぎます。文様は箆描き文、縄文、列点文、櫛歯文が多用されています。丸底の土器が盛行し、主要な器種には釜(大口罐)、罐、壷、鉢、匜、支脚があります。砂混じり丸底釜は最も一般的な一種の炊飯具です。
 住居趾は11軒検出され、いずれも長方形の平地住居です。四周に細溝を掘って、柱穴を掘った後、壁の基礎を築くか、直接地面の上に石の基礎を敷いて柱を立て、柱の間はイバラのつるを編み、両面に草混じり泥を塗って木船の泥壁にしています。
 墓は34基で、この中には甕棺葬のほか、竪穴土壙墓が24基あります。一般的に埋葬施設と副葬品はなく、わずかに2基の墓にそれぞれウサギの頭骨とブタの下顎骨が1個ずつありました。墓のうち10基は無頭で仰臥葬をとり、死者の大半が成人で、部分的に小児墓があります。単人一次葬や2〜3人から多い場合には10数人の合葬が行われ、無頭の合葬墓で身体の方向が互いに反対で、下肢はそれぞれ互いの胸腹部に位置する場合があります。この種の葬法はきわめて独特で、当時頻繁に行われていた決闘や戦争・首狩りの風習と関係があるかもしれません。あるいは祖先の頭骨を崇拝したことの反映かもしれない。さらに別の原因もあるかもしれません。今後の研究に期待します。
 白羊村遺址の文化層は厚さが約4mで、その内容は豊富で、基本的に上下二つの文化層に区分できます。下層文化の測定並びに年輪年代補正による年代数値は二つあり、それは前2165土105年(ZK220)と前2050土105年(ZK330)です(放射性炭素測定年代報告(五)『考古』1978-4)。
 要するに、白羊村は洱海流域の新石器文化の代表的遺址の一つであり、同じ類型の遺址は大理県、祥雲県、賓川県、洱原県、雲龍県、剣川県、鶴慶県内でも発見されています。それらはその後、おそらく剣川県海門口遺址と関係がある文化類型に発展したと思われます。 
 雲南省滇池地区周辺(雲南闗池東岸新石器時代遺址調査記『考古』1959-4・雲南滇池周囲新石器時代遺址調査簡報『考古』1961-1)では、10数か所の新石器時代遺址が調査の結果発見されています。そのうち晋寧県石寨山と昆明市官渡では試掘も行われています。
 遺址は湖畔の平地と丘陵上に分布し、一般的に大量のタニシの殻の堆積が存在し、それが厚い場合は8〜9mにも達します。多くの遺址には大量の泥質赤色土器-無文の小型碗、上げ底の小型皿-が包含されていますが、質は劣り、単純です。多くの砂混じり釜、罐、盆、鉢などを出土する遺址もあり、文様には箆描きの波状文、山形文、葉脈文、モヤシ状文、小格子目スタンプ文があり、器形は大きく、変化に富んでいます。
 これらの遺址間には時問上の前後関係がありそうです。生産用具には小型の斜めの双肩をもつ石斧、台形を呈する石、腰部のくびれた石錘、土製紡錘車、球状土製品、管状土錘などがあります。
 当時の人々が狩猟・漁労以外に、同時に農業も行っていたことは、泥質土器の内外面と器壁内に籾殻やのぎの痕跡が残されていることからもわかります。滇池周辺の諸遺址の文化様相は基本的に一致し、同じ類型の遺址はほかに滇池近隣の江川県撫仙湖、星雲湖一帯の螺螄山、光山、頭嘴山などの遺址があります。これらは滇池沿岸で独自の文化的特徴をもつ新石器時代遺存に属します。 出所:小林松篁

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