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彩色婦女泥俑群 2007.03.22更新

彩色婦女泥俑群

【和:さいしょくふじょでいようぐん
【中:Cai se fu nu ni yong qun
隋・唐・五代>彩色婦女泥俑群

   「彩色婦女泥俑群」は、1972年、新疆・トルファンのアスターナ古墳群で出土した。 トルファンは中国で気温がもっとも高い地方である。また古代の西域文明の遺跡がもっとも多い地方でもある。高昌故城、交河故城、アスターナ古墳群、蘇公塔、ベゼクリクの千仏洞、カレーズ(地下水路式灌漑施設)などがそれである。
 トルファン市の東、42キロのゴビ砂漠にあるアスターナ古墳群は、古代高昌国の高昌城近くにある官民共用の墓地であり、だいたい3世紀から八世紀にかけて造られた。古墳群は東西5キロ、南北2キロの約十平方キロで、晋代、唐代の古墓が数千基ある。
 1929年から今日までに、考古学者によって十四回発掘が行われ、全部で五百基の古墓が調査された。そして文書、墓誌、絵画、泥俑や陶製、木製、金製、石製の器物、古銭幣、絹織物、綿織物、毛織物などの貴重な文物が一万点以上出土した。とりわけここから出土したミイラは、エジプトのミイラに匹敵するのである。
 中国の内地で造られた俑は陶製のものが多いが、新疆は木彫や塑像を主としている。新疆独特の自然条件から、泥は陶質のように固くなる。
 「彩色婦女泥俑群」は、右から左に、米搗き、箕による篩い、石臼ひき、餅(小麦粉をこねたもの)焼きなどの日常生活の労働に従事する当時の西域の女性たちを表現している。そこで使われている道具類はその基本的な特徴をつかんで作られている。
 また四人の働く女性は、自然な姿で、精神を集中している。俑は細部にこだわらずに作られ、本物そっくりであり、荒削りではあるが生き生きとしている。
 この古代の素晴らしい泥俑を細かく鑑賞すると、その美しさを楽しむだけでなく、・・・・・・出所:「人民中国」2004年魯忠民

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