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西安碑林博物館 2007.06.27更新

西安碑林博物館

【和:せいあんひりんはくぶつかん
【中:Xi an bei lin bo wu guan
研究機関|彫刻・書画>西安碑林博物館

  陜西省西安市三学街通りにあり、歴代の碑石、墓誌銘および石彫刻の作品を収蔵、研究、展示する博物館で、「中国最大の石造の書庫」と称されている。同博物館は900余年の歴史をもつ「西安の碑林」を基礎として西安孔子廟の古代建築物群を拡充して、1944年に落成したものである。建築物が合理的に配置されており、古めかしく優雅で、1961年に国の重要文化財保護指定を受けた。中国の18カ所の国のAAAAクラスの観光スポットの一つである。博物館には現在1万1000余点の文物が収蔵されており、そのうち、国宝クラスの文物が19点、1級文物が272点、秘蔵品と言えるものは中国古代の書の碑刻および漢・唐の時代の石刻や彫塑品である。展観は碑林、石刻芸術、文物の展示の三つの部分からなり、西安の最も特色のある文化観光スポットの一つとなっている。出所:中国の博物館案内
陝西の地は中国の歴史と文化に彩られた古都のひとつである。周・秦・漢・隋・唐など11の王朝が陝西の地に都を置いた。ここに都のあった期間は1,000年あまりにわたっており,極めて豊富な文物が残されている。
 1.文物展示
 周秦漢及び隋唐のふたつの文物展示は,陝西地方の歴史的特徴に基ずいて展示したものであり,極めて地方色に富んだものとなっている。
 周秦漢展示室には,精巧な造型の,装飾紋様の美しい青銅器が陳列されており,3,000年前の昔に,製錬技術と加工技術がすでに相当の水準に達していたことを物語っている。青銅器に刻まれている銘文も西周の歴史を研究する上での貴重な資料となっている。春秋戦国時代には,鉄器が使用され,牛による耕作が広まったことにより生産力が高まった。そして,秦の始皇帝が全国を統一し,中国の歴史上最初の統一された,多民族の,中央集権制の封建国家をうちたてた。文字・度量衡・貨幣などの統一といった一連の施策は,封建政権をかため生産を発展させる上で大きな推進力となった。前奏は我国の農業生産の発達が最初のピークに達した時期である。農業の発遂により,牧畜業・手工業及び科学文化も相応して高まった。たとえば穀倉・穀物,及び壩橋で発見された紙,洪慶村で出土した人字形の歯をした歯車などは,すべて2,000年前の勤労人民の知恵にみちた創造物である。
 隋唐展示室に展示されている隋の大興城の平面図は唐の長安城の基礎となった。南北を貫く隋の大運河は南北の経済の発達を促した。唐の時代は我国の封建時代の隆盛期であり,ながえの曲がったすきと長筒水車の使用によって農業と手工業の発展が強力に促進されることになった。金銀器・陶磁器・唐三彩・彫刻・絵画などはいずれも唐代芸術が高い水準に到達したことを示している。唐の時代の長安は,当時世界的に有名な都市の一つであり,外国使節・留学生・商人が絶え間なく訪れていた。蘇諒の妻である馬氏の墓誌,和同開宝銀貨,ローマの金貨,壁画「迎賓図」などはすべて中国と外国との文化交流を証明する実物である。
 2.石刻芸術
 1963年に新築された展示室には陝西省の各県に分散していた漢代と唐代の石刻がかなりまとまって収集されており,全部で70余点ある。後漢の双獣は刀法が簡潔で洗練されており力強い。陝北の画像石は内容が豊富で,生活の息吹きを濃厚に伝えている。唐代の横たわる獅子・犀及び内外に有名な「昭陵六駿」にのうち2頭は複製品)は生き生きとした造型で真に追るものがあり,時代的特徴をよく伝える芸術的佳作である。仏像,武士像などは細工が精緻で質感に富み,中国古代の勤労人民の芸術的創迫力と彫刻技巧を非常によく表わしている。
 3.西安碑林
 碑林は我国において最も早く石碑を保存し始め,また数も多い場所であり,石碑の粋が集められていることで内外に知られている。そして,石碑が林立しているところから「碑林」と呼ばれる。
 「碑林」は北宋哲宗の元祐五年(A.D.1090年)に,唐の「開成石径」と「石台孝経」を保存するために建てたもので,その後各時代に追加されてきた。現在7つの展示室と6つの回廊と碑亭1つがあり,1,000基あまりの石碑を展覧している。1961年に国務院から全国重点文物保護単位に指定された。
 「開成石経」は唐文宗の開成二年(A.D.837年)に彫られたものである。当時は版刻による印刷がまだ十分には広まっていなかったために,古代の12種の径典つまり「孝経・論語」・「詩経」などを石碑に刻み,人々の照合に供するということが行なわれた。清の時代に「孟子」も彫り加えられ,あわせて十三経と呼んでいる。石径は中国の民族文化の貴重な遺産であるばかりでなく,我国の完全に保存された一大石刻書庫でもある。
 中国の書法芸術は長い歴史と独特の風格をそなえたものである。碑林は歴代の名碑が集められているところであるが,中でも唐代書法の名碑の占める割合が大きい。楷書の欧陽詢「皇甫誕碑」,虞世南「孔子廟堂碑」,懐仁集王羲之書「三蔵聖教序碑」,顔真卿「顔氏宗廟碑」,柳公権「玄秘塔碑」など,草書の張旭「断千字文」,懐素「草書千字文」等の石碑,篆書の李陽冰「三墳記」などがある。このほかに後漢の「曹金牌」,「周易残石」や清代に複刻された「宋淳化秘閣帖」などがあり,いずれも書法の名碑として名をはせているものである。
 「大秦景教流行中国碑」,「不空和尚碑」,「中尼合文陀羅尼経幢」等は,いずれも中国と外国との文化交流を裏付ける物的証拠となっている。 さらにまた北魏・隋・唐代の墓誌300余点があり,書法芸術における得がたい宝である。「参考資料」『中国唐俑の美』

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