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興銅編鐘 2007.07.16更新

興銅編鐘

【和:こうどうへんしょう
【中:Xing tong bian zhong
殷・周時代|青銅器>興銅編鐘

西周
1976年険西省扶風県荘白出土
青銅
高さ64.6cm、鼓間27cm、銑問37.5cm、重さ41.5kg(最大のもの①)
陝西省周原博物館
鐘とは、つり下げて打ち鳴らす楽器で、祭祀や儀式に使われた。叩く場所は正鼓と側鼓で、一つで二つの音階が出るようになっている。通常はいくつかの鐘を組み合わせて用いられ、この編鐘も同じ墓より計14の鐘が出土している。その演奏の様子は描かれており、当時の音楽による祭祀の中心的な存在であった。この編鐘の104字の銘文によれば、制作者の興が、先祖の周王に対する功績を称え、祭るためにこの編鐘を作ったとある。釈文の要約は以下の通り。
①ああ、いにしえ文王は初めて政治を行った時、上帝は大きな徳を示され、文王を助けて、四方の諸国を任された。武王が殷をうち負かした時、微史の先祖は、②武王を来訪した。武王は、周王に(微史の先祖へ)50頌の家を与えさせた。今、興は日夜畏まってその死を憂い、この和鐘を作った。それで③大い対こ多福をかため、わが度量を広くし、祖先の願いにこたえた。④私に礼服を授け、福が長く続きますように。興は長年⑤謙譲であり、よき心限りなく福を浴び、⑥興の栄光とした.永く我が宝とする。出所:「世界四大文明・中国文明展」

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