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王子年銅鼎 2007.07.17更新
【和:おうじごどうてい】 |
【中:Wang zi nian tong ding |
春秋戦国|青銅器>王子年銅鼎
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春秋
1979年河南省浙川県下寺出土
青銅
高さ69cm、口径66cm、重さ86kg
中国国家博物館
鼎は動物の肉を煮るのに用いられ、「鼎め軽重を問う」という言葉からも分かるように、祭祀や儀式で使われ国の象徴とされる青銅器である。この鼎は、円形、平底で把手が外側に開いている。6つの龍は、別に蠟で型をとって鋳造し、後で取り付けられた。この蠟型法により、より緻密で精美なデザインが鋳出できるようになった。蓋と器には85字の銘文があり、文中の「王子午」とは、『春秋左氏伝』襄公12~21年に見える楚の荘王
の子で宰相の公子午、字は子庚のことで、楚を防衛した彼の功績を記し、後代の模範とすべきことが書かれている。釈文の要約は以下の通り。
楚の康王某年正月丁亥の日、王子午はよき銅を選び、礼器を鋳造して、先祖を祭り、長寿を祈り、謹んで祭祀を行い、受稿を願う。我は恐れず、力あり、徳政をしき、威風堂々おそれることなかった。令尹の子庚は民に慕われた。万年よりも長く子孫たちは模範とするように。出所:「世界四大文明・中国文明展」
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