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秦公銅鎛 2007.07.17更新
【和:しんこうどうはく】 |
【中:Qing gong tong buo |
春秋戦国|青銅器>秦公銅鎛
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春秋
1978年陝西省宝鶏市大公廟村出上
青銅
高さ75.1cm、重さ56kg
陝西省宝鶏市博物館
鎛とは、儀礼に使う楽器であるが、下底が湾曲せず、つり手がコ宇状のものを指先この鎛はつり手を中心にして器の中央まで飛龍のからまった列が取り付けられ、器の中央部は能の変形である竊曲文で飾られる。出土地は秦の故地である平陽付近で、これは3つ出土した秦公銅鎛のうちの最大のもの。ばちの当たる下部には、秦の先祖、文公・静公・憲公の名が見える計135字の銘文がある。釈文の要約は以下の通り。
秦公は言った。「わが先祖は天命を受け、国を授けられた。輝かしい文公・静公・憲公は天にあって、神の意にかない蛮族に対抗した」。秦公と夫人は言った。「私はつまらぬ人間だが、祭祀をおこたらなかったので、多福を受け心すこやかにいられ、優秀な人材は左右に並んだ。先祖の明徳を受け継ぎ、わが国を安泰にし、周囲の蛮族を服従させよう。ここに和鐘を造る。音は調和がとれた不思議な音色。皇公・先祖の御霊をもてなし、大福・長寿を願う。秦公が長く位にあって天命を受け、いつまでも長寿で四方を広く領有できますように。この鎛を大いに宝用せよ」と。出所:「世界四大文明・中国文明展」
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