春秋～戦国
19８８年山西省太原市金勝村２５１号春秋戦国大墓出土
青銅
高さ39.5cm、口径6.7cm
山西省考古研究所
この壺は黄河の東に位置する春秋～戦国期の墓から出土したものである。蓋には冠をかぶり、大きな丸い目の鳥がかたどられ、その鋭い爪は蛇をつかんでいる。壺の背面には虎形の把手がついており、鳥の尾と鎖でつながれている。注ぎやすいように後方に斜めができるようになっている。ほぽ同型の壺が黄河を西に超えたオルドス陝西省綏徳県の墓からも出土している。スキタイや匈奴をはじめとする北方遊牧民の金属器には動物を精巧にかたどったものが多く、この器もその影響をうけたものであろう。出所：「世界四大文明・中国文明展」

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