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漆案 2007.07.22更新

漆案

【和:しつあん
【中:Qi an
秦・漢・三国|彫刻・書画>漆案

前漢
1972年湖南省長沙市馬王堆1号墓出土
木・漆
高さ5cm、長さ79.5cm、幅46.5cm
湖南省博物館
案は飲食物をのせるお膳である。北方の習俗を取り入れて、唐代に椅子・テーブルの生活スタイルが定着する以前、食事の時は席というゴザに座り、料理は案の上にはい配膳した。この漆案には朱漆と黒漆の上に雲気文が描かれ、案の裏には「軑侯家」の3文字が朱漆で記されている。出土時は案の上に漆の小皿5点・耳杯1点・梔2点が配膳され、小皿には串刺し肉に用いた竹串が1本、また耳杯の上には竹の箸が一膳置かれていた。テーブルを囲んで大皿料理を数人で取り分ける今の中華料理とは異なり、漢代では各々に小分けされた料理を案の上に配膳していたのである。出所:「世界四大文明・中国文明展」

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