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門楣画像石 2007.07.24更新
【和:もんびがぞうせき】 |
【中:Men mei hua xiang shi】 |
秦・漢・三国|彫刻・書画>門楣画像石
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後漢
1996年陝西省神木県大保当郷23号墓山土
石
縦40cm、横196.5cm
陝西省考古研究所
墓門の上方の横木(門楣)として使われた画像石で、画像は上下ニ段に分け彩色をつけて描かれている。上段の画像には左右の端に月と太陽が川夕彫られ、月の中には白兎が薬をつく図柄が、太陽の中には鳥が描かれる。当時の人々は、太陽には鳥、月にはカエルが居ると考えていた。また太陽には三足鳥が居るとも言われ、3つの足を持った黒い鳥が描かれることもある。日と月の間には狩猟の様子が彫られ、馬上で弓を構える3人の人物、獲物を捕えた鷹、猟犬や虎・鹿などがいる。馬上で後方を向き、弓を引き絞る人物がいるが、これはパルティアン=ショットと呼ばれる射法である。下段には3台の車馬が彫られ、墓の主人(死者)と従者―行だと考えられる。この墓は紀元100年頃に建てられたが、陝西省北部出土の画像石は、この時期に造られたものが多い。図像を平らに残し、余白を浅めに彫る技法が用いられ、図像には色彩が施されて細かな部分は黒い線で描かれる。オルドス高原の乾燥した気候は、画像なの色彩を鮮やかに残すのに好条件であった。出所:「世界四大文明・中国文明展」
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