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金帯飾[10点](銙帯) 2007.08.02更新

金帯飾[10点](?帯

【和:きんたいしき
【中:Yuan dai shi
隋・唐・五代|金銀・玉器>金帯飾[10点](銙帯)

唐時代
1979年山西省平魯県出土

方形 長さ3.6cm 幅3.2~3.6cm 
円形 幅3.6~4cm 重さ360.1g
山西省博物館蔵
発見されたとき革製のベルト部分はすでに腐食し、金銙も散乱し、方形、円形の銙帯の位置がはっきりしなかった。銙とは、中国古代の官服の腰帯につけられていた帯飾りで、その材質と数は官位によって差があった。唐の制度では、一、二品が金、六品以上が犀角、九品以上が銀、庶人には鉄という具合である。この2組の銙帯は方形のもの(巡方)、半円形のもの(丸鞆)いずれも下端に方形の孔があり、蹀躞帯のはずであった。蹀躞とは革製の革から垂らした帯飾りで、蹀躞を垂らした革帯がすなわち蹀躞帯である。これは帯から蹀躞を垂らし、そこに刀子や解椎などを差しこむ北方遊牧民の伝統的な服飾である。中原では初唐の時期に採用された。唐の制度では官吏が蹀躞帯を身につけることと、五品以上の武官が「韋古韘七事」すなわち佩刀、刀子、砺石、契必真、噦厥、針筒、火石袋を携帯することが明確に義務づけられていたが、開元年間に次等に廃止されていった。この2組の銙帯にはみな長方形の干しがあるが、垂らされていた蹀躞はまだ見つかっていない。正倉院にも一組の銙帯(革帯)が蔵されているが、長方形の孔はない。なお、正倉院革帯の年代は盛唐期のものであるという。出所:『中国の金銀ガラス展』

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