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玉琮〈内円外方形の儀礼用玉器) 2007.08.07更新
商時代 前17~11世紀
1929年広漢市三星堆遺跡月亮湾出土
玉製
高さ7.2cm、幅8.3cm、孔径7.1cm
三星堆博物館蔵
三星堆遺跡の発見は、1929年に地元の農民であった燕道誠が、三星堆遺跡の北部に位置する月亮湾と呼ばれる一帯で、偶然にも多数の玉石器を発見したことに端を発するが、この玉味もそのときに出土したものの1つである。玉琮は、内側が円形、外側が方形という独特な形をした玉器で、その形状から「円は天を祀り、方は地を祀る」という「天円地方」という思想と関係があるともいわれる。また玉味は、新石器時代の長江下流域に栄えた良渚文化において、その質、量ともに顕著に見られる玉器で、儀礼用の道具、あるいは権力を象徴する威信財として用いられた。ただ、良渚文化の玉琮には節に神人獣面紋が表現される場合が多いが、この玉琮は、5本一組の平行線が節の上、中、下段に刻まれるだけの簡略化されたデザインとなっており、良渚文化の玉琮を何らかの事情で目にした三星堆の人々が、それを模倣し、製作したものであろう。出所:「よみがえる四川文明」
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