商時代 前17～11世紀
1986年広漢市三星堆遺跡出土
玉製
長さ55.2cm、幅9.6cm、厚さ0.8cm
三星堆博物館蔵
先端が大きく二つに割れず、ゆるやかな弧を描くタィプの玉璋。型式学的観点から、三星堆出上の玉璋のなかでも古いタィプの玉韓であるといえる。このようなタイプの玉璋は、主に龍山文化期の後半からニ里頭、ニ里崗期にかけての中原においても出土し、当時の中原と四川との直接的な関係性をものがたる。二星堆遺跡からはさまざまなヴァリエーションの玉璋が出土しているが、おそらく、その初期の段階としてこのような古いタィプの玉璋が何らかの形で中原から持ち込まれ、その後三星堆における儀礼体系と密接に結びつきながら、三星堆の人々によって三星堆独自のタィプの玉璋が生み出されていったものと思われる。出所：「よみがえる四川文明」

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