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玉圭(のみの形をした儀礼用玉器)2007.08.08更新
商晩~西周時代 前14~8世紀
2001年成都市金沙遺跡出土
玉製
長さ22.5cm、幅9.6~11.5cm、厚さ0.21~1.71cm、重さ872g
成都市文物考古研究所蔵
全体として斧のような形をした玉器。両面に獣面紋を主とした紋様が精緻に飾られている。器の上部には浅い浮き彫りと陰線で獣面紋が飾られ、その下には左右両側に5組の巻雲彼が対称的に飾られている。
玉材は四川省西部の汶川一帯で産出する龍渓玉に属し、そのことからこの玉器は在地で製作されたものと考えられるが、玉器上に描かれた獣面紋は明らかに商周時期の中原文化の影響を受けたものであり、当時の中原王朝と金沙遺跡との関係性を考えるうえで興味深い。なお、金沙遺跡からは500余件もの玉器が出土しているが、玉器上にこのような獣面紋が飾られたものは今のところこの1件のみである。出所:「よみがえる四川文明」
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