商晩～西周時代 前14～8世紀
2001年成都市金沙遺跡出土
玉製
全長36.2cm、幅4.3～7.2cm、厚さ0.53～0.7cm、重さ278ｇ
成都市文物考古研究所蔵
金沙遺跡出土の玉戈。細長く、先端が細く尖った形状をしており、中原系統の幅の広い玉戈とは異なった特徴を持っている。全体的に薄く磨かれており、器身の中央には研ぎ分けた稜線が残る。器身の両側はさらに研ぎ出されて刃部となっている。また器身には、3本一組の平行線を基本単位として、二重に囲まれた長方形のなかに斜線を組み合わせて描かれた菱形紋が刻まれている。この玉戈とほぼ同じような玉戈が金沙遺跡でもう1点見つかっており、また、江西省新干県太洋洲の新干大基や三星堆遺跡の一号祭祀坑からもよく似たタイプの玉戈が出土している。中原からの文化的影響を受けながらも、その「外」で独自の文化をはぐくんでいった長江流域の文化の様相が垣間見られ、興味深い。出所：「よみがえる四川文明」

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