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玉牙璧(縁に歯のついた儀礼用玉器)2007.08.09更新

玉牙璧(縁に歯のついた儀礼用玉器)

【和:ぎょくがへき
【中:Yu ya bi
殷・周時代|金銀・玉器>玉牙璧(縁に歯のついた儀礼用玉器)

商晩~西周時代 前14~8世紀
2001年成都市金沙遺跡出土
玉製
直径26.4cm、重さ1144g
成都市文物考古研究所蔵
中央に開けられた円孔部の周辺が、両面ともに凸状に張り出している璧形の玉器。このような璧形の玉器は特に玉瑗とも呼ばれる。ただ、金沙遺跡出土のこの玉?には外円部の端に4組のギザギザ状の突起がつけられており、このような突起がつけられた玉瑗は今のところ他に類例を見ない。玉瑗は、新石器時代の中原で出土する陶製のものをプロトタイプとして殷墟期に盛行し、時代が下るとともに中国北部から東南アジア一帯にかけての広い範囲にその分布域を拡大させた。おそらく、その流れのなかで、何らかの歴史的背景の下で金沙遺跡に持ち込まれた玉瑗が金沙の人々に模倣され、さらにはギザギザの突起を持つこのような金沙独自の玉瑗が製作されていったのであろう。出所:「よみがえる四川文明」

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