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牛鼠紋長骹矛 2007.08.09更新
【和:ぎゅうそもんちょうこうばう】 |
【中:Niu shu wen chang qiao mao】 |
春秋戦国|青銅器>牛鼠紋長骹矛
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戦国時代 前5~3世紀
1980年成都市新都区馬家郷木槨墓出土
青銅製
長さ21.2cm
四川省博物館蔵
古代中国の槍は矛と呼ばれる。この矛は木槨墓の腰坑から全部で5点出土し、うち4点が本件と同一の矛である。ソケット状の首(骹)に耳のようなループが付くのは、巴蜀青銅器の矛の特徴である。首は刃と
同じぐらいの長さで、断面は円形である。柄はソケットに棒を入れて取り付ける。成都から出土した矛のソケット内部には木の残片が残存しており、また茂県牟托出土の戟は杉材の柄に取り付けられていたことから、柄は木製の棒であったと思われる。巴蜀青銅器の武器には、さまざまな動物が巧みに表現されている。ここに描かれた図像は牛と鼠だとされる。しかし鼠に食いつく動物は、青銅器の虎に特徴的な耳、立派なヒゲ横に飛び出た牙、身体には波打つ縞模様があり、虎と同じ表現方法をとる。また牛が鼠を噛むとは考えられない。このことから、これは虎などのネコ科の動物が鼠を補らえた様を描いたのではないか。出所:「よみがえる四川文明」
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