清(乾隆期)
衣服類
長76cm、幅73.5cm
北京故宮博物館蔵
紫色の変則の六枚繻子地の緞子で卍の地文を織り，金箔糸， ピンク・赤，浅緑，薄い藍色 朱色，群青， 白，黄などの緯糸で文様を織り出しています。 文様は織幅の耳から耳にわたって一段ずつ横に織られ， 十二段で一パターンとなっていす。第一段は赤， ピンク，緑色の花と大輪，第二段は薄い藍色・朱色，緑色の鑵と法螺貝，第三段は青，緑，白の魚と傘，第四段は赤、緑の盤長と，赤．ピンク，緑色の傘，第五段は薄い藍色、黄，緑の花と火輪，第六段は白，青，緑の鑵と法螺貝，第七段は赤，ピンク，緑の魚と傘、第八段は朱色，緑の盤長と薄い藍色，緑，朱色の蓋、第九段は青，白，緑の花と火輪，第十段は赤，ピンク，緑の鑵と法螺貝，第十一段は朱色、浅い藍色，緑の魚と傘．第十二段は白．緑の盤長と，青，白，緑の蓋という構成になっています。これらの八宝は全て彩帯を翻していますが，八宝は「八古祥」とも言い，この図柄全体に"万代吉祥″の意味がこめられています。織り出された文様は整然として美しく，リズム感があり，また優しく明快な色調であり，乾隆期の金襴の佳品と言えるでしょう。出所：『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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