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石青色片金団龍雑宝文金襴 2007年08月18日(土)更新
【和:せきせいしょくへんきんだんりゅうざっぽうもんきんらん】 |
【中:Shi qing se pian jin tuan long za bao wen jin lan】 |
明・清|絹・衣類>石青色片金団龍雑宝文金襴
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清(道光期)
衣服類
長904cm,幅77.5cm
北京故宮博物館蔵
この金襴は変則的な六枚繻子織りになっています。濃い紫の地に緯糸の金箔糸で文様を織り出し,団龍文の間に宝物文を配しています。宝物文は宝珠,方勝,磬,犀角,古銭,菱鏡,巻物,艾葉で,これらは富や財産などの吉祥を表わしています。このような団龍雑宝文は,清朝ではしばしば用いられました。この金襴の端には「蘇州織造臣奉会」という額字が織り込まれており,江南三織造のひとつで織られたものということが判ります。織造は織造衙門の略称で清朝の江南三織とというのは, 江寧〔現・江蘇省南京),蘇州〔江蘇省〕,杭州〔浙江省〕の織造のことをいい,主に皇帝と官吏のための反物を織り,宮廷と官府での着用と祝儀用の需要に応じていました。〔虚構による人間の探究を描いた長締小説『紅楼夢』の著者曹雪芹の家は,代々,
江寧織造職をつとめ.ことに祖々父璽が,康熙帝の乳兄弟であったため,この時期,曹家は栄華を極めました。しかし,父の代になって,康熙から雍正と時代が変わると,帝位継承の争いの余波で罪をこうむり,家産を没収されてしまいました。〕経糸には撚りをかけ,太さ0.13mm,密度は1cmにつき80本.緯糸はやや太く,撚りをかけず,太さは0.37mm.密度は1cmに26本とし,文様の一単位は16cmで, 各列に12個を並べます。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』
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