考古用語辞典 A-Words

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緑色五谷豊燈文粧花裂 2007年08月18日(土)更新

緑色五谷豊燈文粧花裂

【和:りょくしょくごこくほうとうもんしょうかぎれ
【中:Lu se wu gu feng den wen zhuang hua lie
明・清|絹・衣類>緑色五谷豊燈文粧花裂

明(嘉靖期)
衣服類
縦 35.9cm, 横 53.9cm
北京故宮博物館蔵
五枚繻子地の繻珍。五穀豊登〔五穀豊穣〕は明朝で大変好まれた装飾文様です。中国では元宵節〔陰暦正月15日の夜)などで華やかなイメージのある燈籠の燈〔deng〕が豊登の登と同音であることから,このデザインが生れました。この裂地は平金糸使いの粧花で文様を織り出しています。燈籠の種類や型はもちろん,その意匠や色使いも豊かで変化に富んでいます。また文様の間隙は宝蓋,方勝,法螺貝,蓮華など様々な吉祥文で満たされています。ここでは五穀豊登に吉祥文を合わせることによって,人々が衣食について愁えることのない泰平盛時の有様を意味しています。
経糸には撚りをかけ,太さは0.11mm,密度は1cmにつき106本。緯糸は撚りをかけず,太さは0.19mm, 密度は1cmに44本。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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