考古用語辞典 A-Words

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紫紅色地九団八仙祝寿文漳緞袍料 2007年08月19日(日)更新

紫紅色地九団八仙祝寿文?緞袍料

【和:しこうしょくじきゅうだんはっせんしゅくじゅもんしょうだんぼうりょう
【中:Zi hong se di jiu tuan ba xian zhu shou wen zhang duan pao liao
明・清|絹・衣類>紫紅色地九団八仙祝寿文漳緞袍料

清(乾隆期)
清朝中期の団文を織り込んだ紫紅色の服地
衣服類
長930cm,幅63.6cm 
北京故宮博物館蔵
六枚の繻子の地に,緑の緯糸で織り出した輪奈によって文様を表わしています。福建省の漳州は天鵞絨地の産地で,この袍料のように繻子地にビロードで文様を織り出したものを漳緞,ビロードの繻子部分が文様をなすものを漳絨と言います。しかしこの袍料は,針金を抜き取った後の輸奈を切り開いて毛羽立てることはせず,ループ状のままの輸奈で文様を表わしています。
文様は各団の中央に円形の寿を一字,その周り外側に蝙蝠,磬〔"へ″の字形の玉),扇,柿,如意を配し,内側に暗八仙を配します。この団文は両肩胸背にそれぞれ―個, 襟に五個の計九団が織られています。下方は有水文とし,岩山の上には羽を広げて飛び交う蝙蝠が表わされます。外周の文様は"福禄善慶,事事如意″〔蝠(fu)は福と,扇(shan)は善と,磬(qing)は慶と、柿(shi)は事と同音)を, 内周の暗八仙と寿の字は"八仙頌寿"を,有水文の蝙幅は"福従天降″〔天から福〕を意味しています。
この袍料は,個性的な構図と文様によって主題が明快なものとなっています。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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