考古用語辞典 A-Words

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胤禛妃行楽図6(対鏡窺容) 2007.08.21更新

胤禛妃行楽図6(対鏡窺容)

【和:いんしんひこうらくず
【中:Yin zhen fei xing le tu
明・清|彫刻・書画>胤禛妃行楽図6(対鏡窺容)

清人
清(雍正期)
絹本,彩色(軸)
縦184cm,横98cm
北京故宮博物館蔵
胤禛は清の雍正帝の名で,清朝の第五番目の皇帝であり,康熙帝の後13年間政務を執りました。この行楽図は全部で12幅あります。胤禛の妃たちが,古式にのとった服装で行楽の時を過ごしている様子が描かれています。また,妃が着ている衣装は漢族のものであり,行楽図の中でこのような漢族の衣装が出現するということは, 当時民間に流行している服装が宮廷内にも影響を与えていたと考えられます。絵画の人物容貌は美しく,身につけている衣装の模様も細緻で流暢,色彩も非常に鮮やかです。彼女達は,竹を観,暖をとり,鏡に向かって化粧をし、茶を味わうなど,それぞれに思いを込めた姿や情により人物の精神まで写し取るかのようでもあります。行楽図は四季を考慮して描かれており、室内の調度品も堂々としています。また,描かれている書画・古玩・陶器などの文物からも,清朝宮廷の豪華な生活を観察することができます。12幅のすべてが工筆重彩の画風で,一筆としておろそかな筆遣いはなく,濃麗で鮮やかな色彩が施されています。これには款記は無く,人物などの造形から,宮廷画家焦秉貞,冷枚らに属する画家が描いたものやると考えられます。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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