清人
清(乾隆期)
絹本・彩色(巻物)
縦 65.1cm, 横 2517.8cm
北京故宮博物館蔵
この図巻は乾隆帝の母親である崇慶皇太后の誕生日を，国を挙げてお祝いしている場面を描いています。この巻は頤和園の「涵虚」「文昌閣」より，麦庄橋までの状況を描いています。沿道の家屋や楼台，河川樹石のほか，外国からの献上宝物を並べて展観したり，サーカス，そり，氷上そりなどを披露している様子が描写されています。また，芸人扮する福，寿星，麻姑の献寿を老人が出迎えている様子も見られます。画面は広く大きく，非常に華やかな様子を表現しています。筆遣いは細やかで，かつ強さが調和し，みずみずしい美しさをかもし出しています。また背景にもいくつかの風景が重なりあい趣きが感じられます。この画巻はまさに乾隆期の宮廷画家の力作であると考えられます。
なお。崇慶皇太后は乾隆帝の生母である鈕祐禄氏です。出所：『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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