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弘暦歳朝図 2007年08月22日(火)更新
【和:こうれきさいちょうず】 |
【中:Hong li sui chao tu】 |
明・清|彫刻・書画>弘暦歳朝図
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清人
清(乾隆期)
絹本.彩色(軸)
縦227cm,横160.2cm
北京故宮博物館蔵
この絵は乾隆帝(弘暦)と皇子・皇孫達が、宮廷において春節〔お正月〕を楽しんでいる場面を描いています。図中の人物は皆,古式にのっとった雅な服装をしており,乾隆帝は椅子に座って赤子を抱いています。ほこで支えられた磬を左手で敲き,下には双魚が見えているのは"古慶有余″の音にかけていると考えられます、磬と慶,魚と余は同音)。子供達は,爆竹をならし,果物を献上していたり,火ばちをつついていたり, 除夕〔除夜〕用のゴマ茎をまき散らしている者など様々に表わされています。人物の動きは生き生きとして細密な筆法により個人の人格までをよく表現しており,生活感を備えた逸品となっています。また,松・竹・屋根瓦の上に雪が積もっているのは〝端雪豊年″〔春節に雪が降る年は豊作になる〕の意にならったものと考えられます。整った画面構成と細やかな筆遣い,鮮やかな彩色などは,乾隆期における宮廷絵画の典型的な作品と思われます。弘暦はこの絵をことのほか喜び,「八徴耄念,之宝」「五福五代堂古稀天子之宝」「太上皇帝之宝」の朱印を画幅上部に捺しています。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』
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