清時代
長29.2cm，幅2.9cm 
北京故宮博物館蔵
しっとりとして暇の無い青白玉を長方形に成形し，一端には丸味をつけ，一端は少し巻いた意匠とし，胴部には「卍」と「寿」の文字を高浮き彫りにしています。巻いた部分の両側に，翡翠と真珠粒を芯にしたトルマリンの花を一輪ずつ嵌め込んでいます。
扁方は清朝中期の女性の頭飾りでした。清朝の女性は特殊な髪の結い方をしており，このような装飾品が多く残っています。よく見られるのは，「喜」，円形の「寿」，変形の「卍」の字を透し彫りにしたものですが，翡翠の蓮花，赤色系・青色系の宝石や真珠を象嵌したものなどもあります。出所：『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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